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ある日突然、兄が吸血鬼に!名作もオマージュのホラーコメディ『ぼくのデコ 23歳のヴァンパイア兄貴』予告編

「シッチェス映画祭ファンタスティック・セレクション」にて上映の『ぼくのデコ 23歳のヴァンパイア兄貴』より予告編と新規場面写真が解禁された。

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『ぼくのデコ 23歳のヴァンパイア兄貴』© 2021 Workshed Films Ltd.
『ぼくのデコ 23歳のヴァンパイア兄貴』© 2021 Workshed Films Ltd.
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「シッチェス映画祭ファンタスティック・セレクション」にて上映の『ぼくのデコ 23歳のヴァンパイア兄貴』より予告編と新規場面写真が解禁された。


>>『ぼくのデコ 23歳のヴァンパイア兄貴』あらすじ&キャストはこちら

本作が上映される「シッチェス映画祭ファンタスティック・セレクション」は、シッチェス映画祭で上映された作品の中から厳選した作品を日本で上映する、シッチェス映画祭公認の映画祭。日本のホラーファンからの熱狂的な支持を集め、今回で9回目を迎える。

コメディ色が強い作品が並ぶ今年のラインアップの中でも、一際邦題が目を引く『ぼくのデコ23歳のヴァンパイア兄貴』は、過去にシッチェス映画祭で金賞受賞した名作『ぼくのエリ 200歳の少女』をオマージュしたアイルランド産ホラーコメディ。

この度解禁となった予告編では、ヴァンパイア兄貴・デコとその弟のコミカルなやりとりが切り取られている。スーパーで働くティーンエイジャーのマットが仕事に向かおうとしたところ、姿を現した兄のデコ。無職でジャンキーのため家を追い出されたデコとの再会を疎ましく思うマットだったが、何やら日光やニンニクを嫌がるなど挙動不審。

なんと、昨夜のパーティで女性に噛まれたことから、ヴァンパイアになっていたのだ! デコの命を狙うものが現れ、さらに街中にヴァンパイアが蔓延る中、マットは兄を生かすべきか、殺すべきか? 究極の選択に頭を悩ませることに…。

原題『Let the Wrong One In』も『ぼくのエリ 200歳の少女』の英題『Let the Right One In』をもじっており、予告編に恋人がヴァンパイアだという中年のおじさんが登場するなど、どこか『ぼくのエリ』を彷彿とさせる設定もある本作。しかしテイストは180度異なり、ヴァンパイアになっても役立たずな兄のキャラクターに、くだらないギャグの数々など、どこまでもコメディに徹したノリが楽しめる。

監督は、子どもたちのいたずらによって命を落としたピエロの復讐を、ブルータルだがどこか笑える殺戮シーンのオンパレードで描いた『道化死てるぜ!』のコナー・マクマホン。過去作同様、ユニークな描写は本作でも健在だ。

予告編でも、デコが尋常ならざる量の血をマットの顔面めがけて噴射したり、『シャイニング』の名シーンを思わせるオマージュが盛り込まれていたり、マットが放ったガーリック臭のゲップにヴァンパイアが苦しんだりと、思わずクスリと笑ってしまうシーンがてんこ盛りで、ホラーコメディ好きにはたまらない一作となっている。

今年の「シッチェス映画祭ファンタスティック・セレクション」は、これまでの上映館だったヒューマントラストシネマ渋谷に加え、初の試みとして池袋HUMAXシネマズとの2劇場同時開催が決定。そのほか名古屋シネマスコーレ、大阪シネ・リーブル梅田、京都アップリンク京都、さらに兵庫CinemaKOBEも初参戦。10月より全国開催される。ほかのラインアップも併せてぜひチェックしてみて欲しい。

『ぼくのデコ 23歳のヴァンパイア兄貴』は10月21日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷、池袋HUMAXシネマズほか開催の「シッチェス映画祭ファンタスティック・セレクション 2022」にて公開。


SCREEN(スクリーン) 2022年 11 月号 [雑誌]
¥930
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)
《シネマカフェ編集部》

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