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自由と孤独の果てに…路上にたたずむ“モナ”の姿とらえる『冬の旅』第二弾ビジュアル解禁

2K修復を経てスクリーンに甦る、アニエス・ヴァルダ監督の代表作『冬の旅』より、第二弾ビジュアルが解禁され、著名人からのコメントも到着。またトークイベントの開催が決定した。

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2K修復を経てスクリーンに甦る、アニエス・ヴァルダ監督の代表作『冬の旅』より、第二弾ビジュアルが解禁され、著名人からのコメントも到着。またトークイベントの開催が決定した。


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本作は、2019年3月に生涯現役を貫いて90歳で逝去した映画作家アニエス・ヴァルダの、劇映画の最高傑作との呼び声も高い代表作。フランス片田舎の畑の側溝で、凍死体として発見された若い女モナの死に至るまでの数週間の足取りを、路上で出会った人々の証言から辿っていく1985年の作品だ。

アニエス・ヴァルダ Photo by Thomas Niedermueller/Getty Images

第42回ヴェネチア国際映画祭では最高賞の金獅子賞に輝き、主演を務めたサンドリーヌ・ボネールも第11回セザール賞最優秀主演女優賞を受賞。日本では1991年に劇場公開され、その後も限定的な上映は何度かあったが、今回は、2014年にアニエス・ヴァルダ本人と撮影監督を務めたパトリック・ブロシェによる監修で2K修復されたDCP素材による上映となる。

解禁となった第二弾ビジュアルは、2014年に修復されたことを記念して、フランス本国で作られたキーアートと同じカットを使用したものとなっている。親指を立てて道路脇に佇むモナの、遠くを見据えるような表情が印象的だ。

併せて、ヴァルダに魅了され、彼女の作品を愛する著名人からのコメントも解禁。コラムニストの山崎まどかは「『冬の旅』は永遠に新しく、鮮烈で、観る者の胸に切実に訴えかける」と寄せ、作家の松田青子は「この理不尽で不条理な現代社会の中で、あきらめない、我慢できない女性の心には、モナがいる。自由を希求する彼女の不屈の魂は、永遠に生きている」とコメント。

映画執筆家の児玉美月は「ヴァルダがもたらした〈変革〉は、これからもたゆむことなく引き継がれてゆくに違いない」、映画研究者/明治学院大学教授の斉藤綾子は「ヴァルダが遺してくれた奇跡のようなモナの姿は、その悲惨な生と死を超えて、私たちの記憶の中で永遠に力強く生き続ける」と、初公開から30年以上経ったいまなお、観客の胸を打つ作品であることに言及した。

また、シアター・イメージフォーラムではトークイベントの開催が決定。初日11月5日(土)11時25分の回上映後に斉藤綾子が、11月6日(日)13時50分の回には山崎まどかが登壇する。詳細はシアター・イメージフォーラム公式サイトにて。

『冬の旅』は11月5日(土)よりシアター・イメージフォーラムほか全国にて順次公開。


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《シネマカフェ編集部》

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