現在撮影中のクリストファー・ノーラン監督による最新作『The Odyssey(原題)』が、映画史上初の「全編をIMAXカメラで撮影した作品」となることが明らかになった。IMAXコーポレーションのCEOリッチ・ゲルフォンドが、カンヌ国際映画祭で開催されたプレス会見の場で明言したと「The Hollywood Reporter」が報じている。
リッチ・ゲルフォンドによれば、約1年前、クリストファー・ノーランから「『The Odyssey』の全編をIMAXカメラで撮りたい」という相談の電話があったという。しかし、同氏は「それが(いままで)実現できなかったのには理由がある」と当初は難色を示した。
IMAXカメラでの撮影は、頻繁にフィルムの再装填が必要、カメラの動作音が大きい、撮影した素材の確認に時間がかかるといった問題があり、映画全編の撮影には向いていないとされていた。
しかし、クリストファー・ノーラン監督は諦めず、「チャレンジしてみてくれないか。(これらの)問題を解決できたら、私はIMAXカメラを使って『The Odyssey』を100%フィルムで撮る」と同氏に伝えたそうだ。挑戦を受けたIMAX側は実際に問題を解決し、監督の構想が実現することとなった。
『The Odyssey』は2026年7月17日に世界同時公開予定。



