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現代人にとって共感度MAXのヒーロー誕生!? 『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』のスー・ストームに迫る

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『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』(C) 2025 20th Century Studios / (C) and TM 2025 MARVEL.
『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』(C) 2025 20th Century Studios / (C) and TM 2025 MARVEL.
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マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)に新しい風が吹く予感がする。7月25日に公開の『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』はそんな期待を背負った作品だ。アベンジャーズ不在の世界で、大きな存在感を放つことになりそうなのが4人のヒーローチーム“ファンタスティック4”だ。

宇宙ミッション中の不慮の事故で特殊能力を得た“ファンタスティック4”は世界中で愛されていた。強い絆で結ばれた彼ら“家族”には、間もなく“新たな命” も加わろうとしている。しかし、チームリーダーで天才科学者リード・リチャーズ(ペドロ・パスカル)のある行動がきっかけで、惑星を食い尽くす規格外の敵”宇宙神ギャラクタス”の脅威が地球に迫る。滅亡へのカウントダウンが進む中、一人の人間としての葛藤を抱えながらも、彼らはヒーローとして立ち向かう。

チームであり、家族! “ファンタスティック4”のメンバーたち

全人類の運命が託された。そんな4人のメンバーは文字通り家族だ。ゴムのように身体を自由自在に駆使する能力を持っている“ミスター・ファンタスティック”ことリードは、スー・ストーム(ヴァネッサ・カービー)のパートナーだ。“インビジブル・ウーマン”と呼ばれる彼女は自身の身体を透明化させ、目に見えないエネルギーを操り、フォース・フィールドを形成する能力を持つ。夫婦である二人と行動を共にする“ヒューマン・トーチ”ことジョニー・ストーム(ジョセフ・クイン)はそのラストネームからもわかるように、スーの弟である。そして岩のような強固な身体を持つ“ザ・シング”ことベン・グリム(エボン・モス=バクラック)はリードの古くからの親友だ。

岩のように強固な身体と怪力を持つチームの力持ちのベン、炎を操り空を高速で飛び、高熱の火炎を放つジョニー

MCUではこれまでも、ソー(クリス・ヘムズワース)とロキ(トム・ヒドルストン)といった兄弟や、ブラックパンサーとシュリ、ブラック・ウィドウとエレーナといった家族と共に戦うキャラクターが登場してきた。“ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー”のような、血の繋がりがない擬似家族のようなチームの物語も忘れてはいけない。そんな中、これまで以上に“家族の揺るぎない絆で結ばれたヒーローチーム”である“ファンタスティック4”が、本作でどのように活躍していくのかが楽しみだ。そして、その家族の中で最も注目したいのが……スー・ストームである。

「女性の多面性と複雑さを表現」 “防御は最大の攻撃”を体現するスー・ストーム

リードがチームを冷静に引っ張るリーダーで、ジョニーが若く陽気なムードメーカー的存在で、ベンがぶっきらぼうでも優しく頼れる存在だとしたら、スーはチームの精神的な支柱となる存在だ。また彼女が、劇場版においては劇中で初めて、新たな命と向き合い、育む姿が描かれるヒーローである点にも注目したい。予告編でベビーベッドを覗き込む姿が印象的だ。

何を隠そう、スーを演じるヴァネッサ・カービーも5月31日(現地時間)に開催された「CCXP Mexico 2025」に参加した際、Instagramを通して第一子を妊娠していることを明かしている。「映画の中で、スー・ストームという役から初めて母親になることについてたくさんのことを学びました。彼女と一緒にこの旅路を歩むことができて、とても感謝しているし現実とは思えないような気持ちです」とコメントを残していた。

また、カービーは自身が演じたスーを「お人好しで優しい母親」ではなく「女性の多面性と複雑さ」を表現したかったとEntertainment誌に対して語っているのが印象的である。

「マット(監督)と私は、これまでのヒーロー像の中に、赤ちゃんを抱えた母親という存在がほとんど描かれてこなかったことに気づきました。(中略)ただのステレオタイプな善良で優しい母親像ではないようにしたかった。私はずっと、女性という存在の複雑な側面に興味を持っていました。どうすれば全ての要素を兼ね備えられるのか。強くて無敵でパワフルな女性であると同時に、命を生み出す母親でもある——それ自体がまるでヒーローのような行為です。

登場キャラクターたちが複雑な関係性を抱えた家族の中で、言い争い、問題を乗り越えようと試み、そしてときに間違える――そんなリアルな人間として描かれているところが、とても気に入っています」

“ファンタスティック4”のメンバーの能力はそれぞれがユニークだが、特にスーの能力は自身を透明にし、目に見えないフォース・フィールドを張る……つまり、“守り”の能力なのだ。母になり、チームを支えるスー。誰かを物理的に攻撃して傷つけたりするのではなく、大切な人を守ることーー、それが最大の強さであり“攻撃”になることを体現してくれるキャラクターなのだ。

女性進出が活発になる社会の中で、女性として、ヒーローとして、妻として、母として、たくさんの顔を持ちながら、それぞれの場で活躍が求められる。表では期待を背負い、私生活でも気が休まらない、そんな彼女はさまざまな実情に向き合いながら社会での活躍も求められる現代人にとっても大いに共感できるキャラクターになりそうだ。

レトロフューチャーな質感で映し出される世界

本作の注目ポイントはもちろん、キャラクターだけではない。むしろ、彼らが生き生きとして見えるその世界観、それをレトロフューチャーな質感で映すのが『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』ならではの魅力と言えるだろう。

MCUの前作にあたる『サンダーボルツ*』のIMAX上映の際に、IMAXのカウントダウン映像が『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』仕様になっていて、フィルムグレインから感じるレトロな質感と色味、フォントがとにかく可愛かった。予告映像でも、1960年代にしては近未来的な建物や車のデザインが印象的である。ベンが運転する空飛ぶ車など、まさにそこには当時の人々が思い描いた“未来”が詰まっているのだ。

50年代や60年代、こういった奇跡の発明に満ちたユートピア的な未来を想像した芸術家や発明家、思想家が溢れていた。リードはまさにそんな彼らを象徴するキャラクターで、監督のマット・シャックマンは彼を「スティーブ・ジョブズ、アルバート・アインシュタイン、そしてロバート・モーゼスを合わせたような存在」と表現している。時代設定や雰囲気もMCUシリーズでこれまではっきり描かれてこなかったからこそ、単体作品として楽しめそうな点も好印象だ。

Road To The AVENGERS! マストウォッチになること間違いなし

かつてMCUシリーズの集大成として、世界中を興奮と感動の渦へと飲み込んだ『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)。その新章として注目が集まる『アベンジャーズ:ドゥームズデイ(原題)』(2026年冬全米公開予定)の出演キャストにも、本作のキャストが連なっていることから、『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』はその“ファースト・ステップ”としてのマストウォッチムービーとなるだろう。何より、本作のヴィランとして登場するシルバーサーファーがジュリア・ガーナー演じる女性であることにも注目したい。“ニューアベンジャーズ”が発表された『サンダーボルツ*』、6月25日よりディズニープラスで配信開始された「アイアンハート」なども、女性キャラクターの活躍を描いている。

『アベンジャーズ:ドゥームズデイ(原題)』には『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』でスー・ストームを演じるヴァネッサ・カービーをはじめ、『ブラックパンサー』シリーズでティ・チャラの妹、シュリを演じたレティーシャ・ライト、『サンダーボルツ*』でエレーナを演じたフローレンス・ピュー、ゴーストを演じたハナ・ジョン=カーメン、初代『X-メン』シリーズでミスティークを演じたレベッカ・ローミンが出演することが発表されている。本作に合わせ、MCUの女性キャラクターたちが物語をどのように牽引していくのかにも注目していきたい。

ますます期待が高まる『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』は7月25日(金)より劇場公開だ。

>>マーベルヒーローチーム原点!『ファンタスティック4』なぜ愛され続ける?(シネマトゥデイ)

『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』公式サイト
《ANAIS(アナイス)》

映画コラムニスト&ライター ANAIS(アナイス)

フリーランス。映画評やコラム、インタビュー記事などポップカルチャーについて書いたり動画で話したりします。不器用な人間が出てくる作品に弱い。恐竜とビールが好き、幽霊と蜘蛛は怖い。

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