ティム・バートンが監督・製作総指揮を務めるNetflixシリーズ「ウェンズデー」は、＜Netflixで歴代最も視聴された英語シリーズ＞に君臨する、ちょっと不気味で風変わりな一家「アダムス・ファミリー」の長女ウェンズデー・アダムスを主人公にしたダークファンタジー＆ミステリー。
ダークで個性的なキャラクターや、ティム・バートンが描く異色で奇妙でユーモア溢れる世界観でシーズン1は日本でも大ブームとなった。
待望のシーズン2でもそんなティム・バートン節が充満しており、一瞬にして惹きこまれるような独特のビジュアルは健在。
ただ、本作の真価は巧みなストーリーにもあり、「現実の世界でも実際に起こり得る家族の問題、それを軸にストーリーの要素を決めていきました。今シーズンはアダムス一家だけに留まらない“家族の話”になっています」と、ティム・バートンは独特な世界観を通して＜共感できるリアルな物語＞に仕上げたことを明かした。
待望のシーズン2では、ウェンズデー（演：ジェナ・オルテガ）がのけ者たちが集うネヴァーモア学園に再び戻ってくる。
しかし、そこには新たな敵やトラブルが彼女を待ち受けており、家族、友人、そしてかつての因縁と向き合いながら、予測不能で奇妙な事件に再び巻き込まれていく。さらにはウェンズデー特有の鋭い機知を武器に、新たな怪物の謎と隠された秘密にも挑むことに…。
非現実的な世界観で“ダークファンタジー”の要素を存分に体感できつつも、その中で感じられる“リアルさ”を特に意識したというティム・バートン監督。
シーズン2について、「本作はビジュアルが強調されていますが、その中心にあるのはとてもリアルな家族の問題。家族というものが、かなりの比重で今シーズンには織り込まれています」と語りつつ、「ウェンズデーと母モーティシア（演：キャサリン・ゼタ＝ジョーンズ）には明らかに典型的な母と娘の問題があるうえ、今シーズンではさらにモーティシアの母まで登場して新たな騒動が巻き起こります」と明かす。
「2世代にわたる母娘関係を探求することはとても興味深かったです。子どもたちは、自分たちの親も人間だということ、そして人は変化し進化するということを忘れてしまいがちなんです」と、家族の中でも母と娘の関係性を通して、世代をまたいで共感できるような物語を描いたという。
実際にシーズン1でもウェンズデーと母モーティシアの間には、思春期ならではの反抗や伝わらない娘への愛など複雑な関係性が描かれたが、ネヴァーモア学園が舞台であるがゆえアダムス一家の登場は限られていた。
しかしシーズン2では、ウェンズデーの弟パグズリー（演：アイザック・オルドネス）の入学をはじめ、監督が語るようにウェンズデーが家族と過ごすシーンがこれまで以上に多く描かれる。
ウェンズデー役のジェナ・オルテガも「シーズン2では親子の関係性が私にとってすごく重要でした。もちろん、ティーンエイジャーと親はぶつかり合うものなので難しい部分もありますが、お互いが“どこか似ている”と思っていることが垣間見える瞬間や、少しでもお互いへの敬意が感じられるような雰囲気をできるだけ残すように心がけました」という。
「シーズン1ではまさに典型的なティーンで、『もう放っておいてよ』と呆れ顔を見せるような感じでしたが、シーズン2ではそういう場面もありつつ、それだけに終わらせず、違った関係性の見せ方をしたいと思ったんです」と、より繊細に親子関係を意識したことを語った。
インパクトのあるビジュアルの裏には“家族”という誰もが向き合う普遍的なテーマが色濃く描かれている本作。シーズン2では、毒気のあるユーモアと繊細な人間描写を巧みに織り交ぜながら、より深く、そしてよりリアルに家族関係が描かれている。
奇妙で不穏、それでいてなぜか共感してしまうアダムス・ファミリーの世界に、ティム・バートンがどのような新たな闇と愛を吹き込んだのか、注目してほしい。
Netflixシリーズ「ウェンズデー」シーズン2 パート1は8月6日（水）、パート2は9月3日（水）より世界独占配信。
