ディズニー&ピクサー劇場最新作『星つなぎのエリオ』で、“本当の居場所”を探す主人公のエリオが辿り着いたカラフルで美しい“星々の世界”で出会うのは、キュートでユニークなエイリアンたち。
誰も見たことがない“エイリアン”の制作について、プロダクションデザイナーを務めたハーレイ・ジェサップは「エイリアンを作るのは難しかったです。『スター・ウォーズ』や『スター・トレック』にも出てこなかったような、これまでにスクリーンで見たことのないエイリアンをデザインしたかったんです。私たちは、独自のエイリアンを生み出さなければなりませんでした」とふり返って語っており、エイリアンを<ぬいぐるみのように親しみやすいビジュアル>を目指してデザインし、思わず抱きしめたくなるような可愛らしいキャラクターに仕上げた制作秘話を明かした。

本作は、両親を亡くし地球でひとりぼっちの主人公エリオが、何光年も離れた星で、本当の居場所と大切なつながりを見つける物語を描く感動のファンタジー・アドベンチャー。
これまでも、様々なエイリアンが広大な銀河を舞台にした数々のSF映画に登場してきたが、本作ではイマジネーションあふれるデザインで世界を魅了してきたピクサーが独自の“エイリアン”を描き出した。
そんな“ピクサー流エイリアン”を生み出すにあたり、制作スタッフはいくつものバージョンのエイリアンをデザインしてブラッシュアップを重ね続けたそうで、プロデューサーのメアリー・アリス・ドラムは「実に様々なアイデアが出されていて、3D化すらしなかったデザインが他にもたくさんありました。私たちは画面に映っているものよりもはるかに多くのエイリアンを作っていて、最終的に21種以上のエイリアンを作り上げたのです」と明かしている。

そうして作り上げた21種以上のエイリアンたちのデザインのポイントは、ドミー・シー監督が「SF映画は、たいていエイリアンを恐ろしいものとして描きますよね。でも私たちが重視したことはエイリアンをポジティブでフレンドリーに描くことでした」と語るように、<ぬいぐるみのように親しみやすく描くこと>だった。
本作で描かれるのは、地球でひとりぼっちだと感じているエリオと、エリオと同じように孤独を感じていたエイリアンの少年グロードンという、何光年も離れたところで暮らしていた見た目も種族も全く違うふたりが初めての友だちになり、冒険を繰り広げる物語。

ドミー・シー監督は「主人公のエリオが、自分とはまるで違う、脚の本数や目、口の数も違う彼らに近づき、友情を築く様子を描くのは私たちにとって素敵なことでした。自分とまったく違う誰かと友達になるのは可能なのです。それは、この映画が持つ美しいメッセージです」と語っており、友情という大切な“つながり”を描く本作のテーマを表現する上で、エイリアンを可愛らしいデザインにすることが重要だったことを明かしている。
そんな本作には、まるっとした身体にぴょこぴょこ動く耳やしっぽが可愛すぎるグロードンをはじめ、ちいさくて丸くて透明なお助けコンピューターのウゥゥゥゥ、ブランケットのようにひらひら動くヒレをもつクエスタ、もふもふしていてピンク色の大きな身体をもつオーヴァなど、たくさんのキュートなエイリアンたちが登場している。

『星つなぎのエリオ』は全国にて公開中。



