韓国発ノスタルジック・ラブストーリー『あの夏、僕たちが好きだったソナへ』から、ダヒョンとジニョンが“印象に残っているシーン”と語る、ジヌがソナにブレスレットを渡す夕暮れの歩道橋での本編映像が解禁された。
原作は、日本でもリメイクされたギデンズ・コーによる『あの頃、君を追いかけた』。公開当時、台湾映画興行収入2位の成績を収め、青春映画の金字塔との呼び声も高い名作を、韓国ならではの空気感や設定を取り入れあらたな物語として描いた。

8月8日(金)より公開を迎えると、SNSには「すれ違い、不器用な想い、友情と成長…青春の要素が宝物のように愛おしく切なくて泣いてしまった」という成長や恋愛を通じて描かれる心情に泣けたという声や、「最高の青春映画!」「走馬灯のようにキラキラだった2人の思い出が脳内に蘇ってきて涙」「ラスト10分胸がギュッとなるほど感情が揺さぶられた!!」「青春の時代の恋愛から大人の恋愛まで。懐かしさを感じ、そして切なさを感じる恋愛映画だった」と、観客それぞれが大切にしまっていた“あの頃”を思い出す、という声が続出。
この作品が“初恋映画”とはひと味違う、“誰かの人生の断片”として届いていることを実感させられる感想が届いている。
そんな本作から解禁となったのは、夕暮れの歩道橋で生まれた、本編映像「ブレスレットに託した想い」編。
受験勉強を終え、春からの進学先も決まった2人。教育大学に進むソナに、ジヌが「大学でも勉強一筋だろ?」とからかうと、ソナは「恋愛もする」と、彼の心を探るようなひと言を返す。思わぬ答えに動揺するジヌは、ソナに「手を出せ」と告げ、少し緊張した面持ちでポケットからブレスレットを取り出す。
視線をブレスレットに落とし、戸惑いと照れが交じったように目線を逸らすソナ。ジヌはなかなかソナの手に触れられず、ソナを見つめてしまい、2人の視線が交差する。
わずか数秒の沈黙だが、2人の鼓動が伝わってくる1シーン。ゆっくりとソナの腕にブレスレットをつけ終えたジヌは「外すなよ。そのブレスレットは、切れたら願いが叶う」と、照れ隠しのようにぶっきらぼうに告げ、先に歩き出す――。
カメラは2人の手元と表情を巧みに切り返し、ソナの髪を揺らす風や柔らかな夕方の光が、2人の距離感と高まる感情をドラマチックに際立たせる。かけがえのないときめきの一瞬が刻まれた本編映像となっている。

実はこのシーンでは、ソナの腕にブレスレットをかけるその瞬間、台本にはない「手をそっと握る」動作をジニョンが本番でアドリブとして加えていた。
監督と2人は事前に入念なリハーサルをしていたが、本シーンの緊張感を最大限に引き出すために用意したという。
「監督にとっても大事なシーンで、私もできれば素敵にとってもらいたいなと思っていたのでたくさん話し合い撮影に臨んだんです」とダヒョン。「結果的にとてもいい表情が収められていたのでいいシーンになったなと思います」と、本シーンについて語る。

ジニョンも「撮影前に監督とも本当にじっくり話していたんですが、ときめく瞬間を表現する場面でもありました。2人の不器用で少しぎこちない姿がよく表れたシーンだったと思います」と明かしている。

『あの夏、僕たちが好きだったソナへ』は全国にて公開中。


