『ゲット・アウト』『アス』『NOPE/ノープ』の映画監督・脚本家ジョーダン・ピールが編集を手掛ける、全編書き下ろしによるブラック・ホラー短篇集「どこかで叫びが ニュー・ブラック・ホラー作品集」が刊行された。
本アンソロジーに収録された19の作品では、奴隷制度の記憶、公民権運動のトラウマ、移民としての分断されたアイデンティティ、そして現代社会の見えざる暴力など、超自然の恐怖だけでなく、アメリカ社会に深く根を下ろした不正義や歴史的暴力といった“現実”の〈悪夢〉が描かれる。

作家陣には、N・K・ジェミシン、ンネディ・オコラフォー、レベッカ・ローンホース、タナナリーヴ・ドゥーら国際的に高く評価される作家たちが名を連ね、新進気鋭の書き手も多数参加。また、ジョーダン・ピール自身による序文も収録されている。
ローカス賞、ブラム・ストーカー賞、英国幻想文学大賞を受賞したほか、Esquire、CrimeReads、シカゴ公共図書館の「年間ベストブック」にも選出された。また、英・ガーディアン紙は「今年最高のアンソロジーであるだけでなく、時代を超えて語り継がれる一冊」と絶賛。ブラック・ホラーの最前線を記録する、必読のアンソロジーとなっている。

【書誌情報】
「どこかで叫びが ニュー・ブラック・ホラー作品集」
ジョーダン・ピール=編
ハーン小路恭子=監訳
今井亮一/押野素子/柴田元幸/坪野圭介/福間恵=訳
発売日:2025年9月26日
本体価格:4,800円+税
判型:A5判・上製
頁数:534頁
ISBN:978-4-8459-2505-6
装丁:加藤賢策(LABORATORIES)


