『笑む窓のある家』のプピ・アヴァティ監督が手掛けたもう一本のホラー代表作『ZEDER/死霊の復活祭』が11月23日(日)より緊急回数限定公開されることが決定した。
小説家ステファノが妻アレッサンドラから贈られた中古のタイプライター。その中にはインクリボンが残されたままで、リボンには「Kゾーン」という謎の言葉が刻印されていた。
ステファノは大学へ行き、専門家ケージ教授を訪ねる。教授によればKゾーンは一見普通の土地だが、その地では昔、死者と接触できると信じられていたという。
その地を発見したパオロ・ゼダーは、「ヴァチカン市国・秘密文書保管所」に出入りする謎の人物だったが、のちに失踪。やがてステファノは、ヴァチカンも関与するKゾーンとゼダーをめぐる国際的な陰謀に巻き込まれていく…。

9月中旬に日本初公開決定の速報が流れると同時にファンの間で話題騒然となっているイタリアン・ホラー史上屈指の異色作、名匠プピ・アヴァティ監督『笑む窓のある家』(1976)。
その反響を受け、この度1983年製作の本作の公開が緊急決定。『笑む窓のある家』の11月21日(金)からの公開直後に続く形での上映となる。
欧米では“ゾンビ映画”の一本として語られることが多い本作だが、『ゾンビ』や『サンゲリア』などの有名作とは対極に位置する、死者の復活を科学的/神秘的に探究した野心作だ。
かつて日本でもDVDが発売されたことがあったが、長らく廃盤になっており、コアなホラー・ファンの間では、『笑む窓のある家』と並び、劇場公開が熱望されていた。

主演は、『デアボリカ』『サスペリア PART2』『インフェルノ』など、数々のイタリアン・ホラーに出演した性格俳優ガブリエレ・ラヴィア。美しいヒロインには、ロバート・アルトマン監督『ゴッホ』『プレタポルテ』に出演したフランス人女優アンヌ・カノヴァス。
そのほか、プピ・アヴァティ作品の常連俳優たちが印象深い個性を発揮している。スタッフには、プピ・アヴァティ監督の下、『笑む窓のある家』の製作・脚本チームが再結集。撮影はマカロニ・ウエスタンの傑作『情無用のジャンゴ』やアヴァティが脚本を執筆した『首だけの情事』を手掛けた名手フランコ・デッリ・コッリ。
音楽は、『世界残酷物語』『怒りの荒野』『アマゾネス』などをはじめ、キャリア後期にはアヴァティと名コンビを組んだ、イタリア映画音楽界の巨星リズ・オルトラーニが戦慄のメロディを奏でている。
この度解日本オリジナル予告編が解禁。「笑む窓のある家 の監督が放ったもう一本の異常作」というテロップの後、主人公ステファノがタイプライターのリボンに刻印された謎の文章を発見する場面、何者かが棺に納められて埋められる場面のカットバックに始まる。
続いて、Kゾーンとパオロ・ゼダーの解説、「ゼダー、その名を口にした者は、災厄に見舞われる」というキャッチ・コピーを挟み、ナイフによる女性の惨殺、謎を追うステファノの姿が不気味な雰囲気の中に描かれる。


「ヴァチカンの深奥で進行する禁断のプロジェクト」のテロップのバックには、青白く光るモニターの中で笑い続ける男、掘り起こされた頭蓋骨、少女に忍び寄る黒い影など、ショッキングな映像が連続。「不死の世界の神秘に迫る衝撃のミステリー・ホラー」のテロップとともに背筋も凍る絶叫が響き渡り、最後は、惨劇の舞台となる巨大な廃墟の映像で締め括られている。
『ZEDER/死霊の復活祭』が11月23日(日)よりシネマート新宿にて緊急回数限定公開。

