『もののけ姫』4Kデジタルリマスター IMAXプレミア試写会が10月20日(月)都内にて開催。上映前の舞台挨拶に、松田洋治、石田ゆり子、鈴木敏夫プロデューサーが登壇した。
1997年7月12日の初公開時には、観客動員1,420万人、興行収入193億円(※)の大ヒットを記録、いまもなお、多くの人々を魅了し続ける宮崎駿監督作品『もののけ姫』。本作の4Kデジタルリマスターが10月24日(金)よりIMAXにて期間限定で上映される。
(※)2020 年の再公開により、現在は観客動員1,500万人、興行収入201.8億円(興行通信社調べ)

公開を目前に控えた20日、開催されたIMAXプレミア試写会の舞台挨拶に、主人公アシタカを演じた松田洋治、サンを演じた石田ゆり子、そして鈴木敏夫プロデューサーが登壇。

松田は役をオファーされた当時を振り返り、オーディションに呼ばれ行ったところ他の参加者は誰もおらず、その日は声のサンプル録りだと思って帰ったという。年が明け、映画館で『もののけ姫』の特報が流れ、「洋治すごいね!ジブリの新作の主役やるんだね」と連絡が来て、自分が主役をやることを初めて知ったというエピソードを明かし、会場を驚かせる。石田は当時、「なぜ私なの!?」と驚いたというが、鈴木プロデューサーは「簡単に言うと、宮崎駿のタイプだった」と明かし、会場の笑いを誘った。

当時の役作りについて、松田は「宮崎さんは誰に対しても同じ」「どんな方でもとことんこだわってやる」とアフレコをした当時の宮崎監督の指導を振り返る。しかし、鈴木プロデューサーは「森繁(久彌)さんだけはダメでしたね。絶対言うこと聞いてくれないんですよ」とプロデューサーとしての苦労話も披露。

そして公開前、本作は「子ども向けではない」という理由で「本当にお客さんが来てくれるのか?」と心配されていたという。しかし、実際は社会現象を起こすほどの大ヒットを記録。このことに関して石田は「この映画を一番深いところで理解しているのが、10歳くらいの子どもたち、と宮崎さんがおしゃっていて」と、意外なヒットの理由を明かしていた。
アシタカ、サンを演じたキャリアについては、松田は「松田洋治の俳優活動に最も大きな影響を与えた作品」、石田も「(松田と)同じ」と前置きした上で、「海外で『もののけ姫』のサンの声をやっておりますと言うと、ものすごい尊敬される」と言い、改めてジブリ作品の凄さを実感していた。

そんな世界にも影響を与えた本作について、鈴木プロデューサーは「自分のためじゃない、お客さんのために作ろうと思いましたね。改めてそれを気づかせてくれた作品」と製作の原点にふれ、舞台挨拶は幕を閉じた。
『もののけ姫(4Kデジタルリマスター)』は10月24日(金)より全国のIMAX劇場にて期間限定上映。



