12月7日よりPrime Videoで配信される韓国ドラマ『明日はきっと』（原題：ギョンドを待ちながら）。本作は、20代の頃に二度の恋愛をして別れた初恋の相手と、運命的に再会するふたりを描いた純愛ラブストーリーだ。
主演を務めるのは、『梨泰院クラス』『キム秘書はいったい、なぜ?』などで韓国はもちろん、日本でも高い人気を誇るパク・ソジュンと、『D.P. －脱走兵追跡官－』でデビューし、世界的大ヒット作『イカゲーム』シーズン2でも活躍したウォン・ジアン。
ビジュアルからして“お似合い”としか言いようのないふたりが、11月27日に本作のプロモーションのため来日。多忙なスケジュールの合間を縫って『韓ドラLIFE』のインタビューに応じてくれた。
（写真＝(C)SLL Joongang Co.,Ltd. All Rights Reserved.）
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――お二人が『明日はきっと』に惹かれた理由は何でしたか？
パク・ソジュン「いろいろありますね。まず、いわゆる“普通の韓国の男性”なら共感できる部分が多いと感じました。20代前半の学生だった頃、恋愛を始めたばかりの時に抱いた劣等感のような感情は、実は僕自身も経験しているんですよね。そうした部分で共感しましたし、“初恋”を描いている点にも魅力を感じました。それが現在へとつながっていく構成も面白かったです。さらに、今回の役柄はこれまで演じてきた人物像とはまったく異なるタイプだったことも、大きな魅力のひとつでした」
ウォン・ジアン「私の場合、ひと言で言えば“成長”ですね。この作品に初めて出会ったときも、撮影中も、そして撮影が終わった今も、この作品を通して自分は大きく成長できると感じていました。テーマ自体が非常に繊細さを求める内容で、時期ごとに異なる変化がありますし、ひとりの人物との関係を中心に描かれることで、より深く考え、悩み、向き合う時間が多かったんです。また、監督や先輩方とじっくり呼吸を合わせながら現場での経験を積み重ねていけることも、俳優として大きく成長につながる機会になると思いました」
――パク・ソジュンさんが演じる「ギョンド」はごく普通の家庭に育った優しくて誠実な青年で、ウォン・ジアンさん扮する「ジウ」は裕福な家庭に生まれ、大胆で自由奔放な性格のようですが、ご自身との共通点はありますか？
パク・ソジュン「僕とギョンドは、同じ顔で同じ声で……冗談です（笑）。性格で言えば、相手に配慮しようとするところや、結構慎重なところでしょうか。僕はキャラクターを具体化していくとき、いつも自分自身からスタートするので、自分の姿が反映されるのは当然のことかもしれませんね」
ウォン・ジアン「私がひとつ挙げられるのは、“率直さ”です。ジウは感じたことをためらわずにそのまま表現するタイプで、むしろ隠すのがあまり得意ではありません。そういうところが、私とよく似ていると感じました。隠したくても隠しきれないところがあって、周囲からもよく言われますね。なのでどこに行ってもできるだけ率直に表現しようと思っています」
――お二人が思う『明日はきっと』の見どころはなんでしょうか？
パク・ソジュン「事前にモニタリングをしながら、“これはきっと多くの方に喜んでもらえる”という確信が持てました。撮影中には気づかなかったのですが、完成した映像を見てみると、心に残るセリフが本当に多いんです。もちろん、撮影の時も意味を込めて話してはいましたが、視聴者の立場で聞くとまた違った響きがあって、いろいろと考えさせられました」
ウォン・ジアン「この作品は、本当にさまざまな場所を巡りながら撮影しました。大学のキャンパス、海辺、そしてスペインの街並みまで…。そのような美しい風景の中で撮影したのが思い出に残っています。ストーリーももちろんですが、映像としての美しさにもぜひ注目していただきたいですね。私自身もとても楽しみにしています」
――お互いの印象についてお聞かせください。撮影の前と後で変わった部分はありましたか？
パク・ソジュン「最初は、ジウ役を誰が演じるのかとても気になっていました。そして実際にジアンさんにお会いしたとき、“ああ、ジウにぴったりだな”と思ったんです。物語の中心がほとんどふたりの関係なので、撮影中はお互いに頼ったり、支え合ったりしながら進めました。ほかの作品でジアンさんを知っている方も多いと思いますが、今回のドラマでまた違った、新鮮な姿が見られるのではないでしょうか」
ウォン・ジアン「ソジュンさんはどうしても“手の届かないスター”というか、少し距離のある存在に感じていたんです。でも実際にお会いして、一緒に撮影してみると、本当に“飾らない”方で。お腹が空けば“お腹空いた～”、嬉しい時は“嬉しい”、しんどい時は“しんどい”、と率直に気持ちを伝えるんです。そうした率直さに触れながら、私は一緒に作品を作る仲間としてごく自然に振る舞うことができました。現場でもたくさん気遣っていただいて、その優しさが本当にありがたかったです」
――お話を聞いていると、穏やかな雰囲気の撮影現場が目に浮かびます。
パク・ソジュン「現場の雰囲気は、いつものことながらとても良かったですね。スタッフも息ぴったりな方ばかりで、こちらが恐縮するほど気を配っていただきました。特に重要なシーンを撮る際には、集中しやすい環境を整えてくださって、本当にありがたかったですね」
ウォン・ジアン「私もプレッシャーを感じていたシーンがありましたが、安心して臨めるようにたくさん配慮していただきました。そうしたサポートに支えられながら撮影するなかで、“いつか私も先輩の立場になったら、周りに気を配れる人になりたい”という思いが強くなりました」
――最後に、日本のファンの方へメッセージをお願いします。
パク・ソジュン「最近は制作期間が長くなることもあって、以前のように頻繁にご挨拶できる機会が減ってしまいました。今回、久しぶりに皆さんに作品を披露できて、とても嬉しいです。僕はいつも作品に臨むにあたって、“使命感”のようなものを感じるんです。このドラマは1話あたり約1時間。ということは、視聴者は人生の1時間を費やしてくれるわけですよね。なのでその時間を“完璧な1時間”にしたい。日常ではあまり経験できない激しい喜怒哀楽の感情を、このドラマで味わってもらいたいと思います。『明日はきっと』は、まさに“今の僕が届けたいムード”が盛り込められた作品とも言えます。どうかこの想いが伝わってほしいですし、楽しんでいただければと思います」
ウォン・ジアン「実は、こうして日本でインタビューを受けるのは今回が初めてなんです。初めてお会いできて、とても嬉しく思います。このドラマは、主人公たちの若い頃から30代後半に至るまでの長い時間軸を描いているので、見どころも多く、私たちにとっても意味深い作品です。この気持ちや感情が伝わると信じています。ぜひリラックスして観ていただけたら嬉しいです」
『明日はきっと』は、Prime Videoにて12月7日（日）より独占配信。以降、毎週日月に1話ずつ配信予定。
（文＝李 ハナ）
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