日韓両国で高い人気を誇る視聴者参加型のサバイバルオーディション番組『PRODUCE 101』シリーズ。その元祖ともいえる『PRODUCE 101』で、選ばれた11人のメンバーが「I.O.I」としてデビューしたのが2016年。そんな彼女たちが、デビュー10周年を迎える2026年についにカムバックする。
それぞれのメンバーがソロアーティストや俳優、ミュージカルなど幅広いジャンルで活躍中。そこで今回は、アイドルとして戻ってくるメンバーの俳優活動にフォーカスし、その魅力を探っていきたいと思う。
キム・セジョン(I.O.Iデビュー時の最終順位:2位)
グループではメインボーカルを担当。『PRODUCE 101』では常に1位・2位圏内を維持する圧倒的な人気を誇り、その実力と安定感から「ゴッド・セジョン」の愛称で親しまれていた。

現在は、ラブコメからアクションまで、あらゆるジャンルのドラマで魅力的なキャラクターを次々と演じている彼女。2016年に発表した『花道』、2023年9月に発表したフルアルバム『門』、そして2025年12月に公開されたシングル『太陽系』、さらには自身が出演するドラマのOSTを担当するなどソロアーティストとしても活躍している。
韓国の人気WEBマンガを原作にしたアクションファンタジードラマ『悪霊狩猟団:カウンターズ』では、人には言えない過去を胸に秘めながら戦い続けるカウンターの一員・ハナ役を熱演。本作で本格的なアクション演技に挑戦したのだそう。
日本の韓ドラ好きにファンが多いであろうオフィスラブコメディ『社内お見合い』では、平凡な会社員シン・ハリ役を演じている。ラブコメといいつつ、なんだかコメディ要素も強い本作品。相手役を演じるアン・ヒョソプとのケミはもちろん、テンポのよいストーリー展開も魅力のひとつ。初回視聴率4.9%で幕を開け、最終的には最高視聴率11.6%を記録する大ヒットドラマとなった。
このほかにも、松田奈緒子のコミック『重版出来!』を原作に、WEB漫画編集部を舞台にした奮闘と成長の日々を描いたヒューマンドラマ『今日のウェブトゥーン』や、酒類業界が舞台となっているラブコメ『酔いしれるロマンス』などに出演。才能あふれる彼女が挑戦する今後の作品も気になるところだ。
チョン・チェヨン(I.O.Iデビュー時の最終順位:7位)
韓国JTBCドラマ『エスクワイア:弁護士を夢見る弁護士たち』での新人弁護士カン・ヒョミン役が記憶に新しいチョン・チェヨン。実は彼女はガールズグループであるDIAとI.O.Iのメンバー。アイドル出身ということに驚く韓ドラファンも多いのではないだろうか。

彼女の主演作『初恋は初めてなので』は、シーズン2まで制作された人気青春ラブストーリー。ひとつ屋根の下で共同生活を送る男女5人の恋や友情、成長をみずみずしく描き、青春感あふれる作品として視聴者を魅了した。
主要キャストの一人には、『ソナギ』と呼ばれファンからの人気も高い曲『Downpour』や今回の10周年記念カムバックでも楽曲を提供したジニョンの姿も。I.O.Iファンにはたまらない組み合わせだったのではないだろうか。
『組み立て式家族~僕らの恋の在処~』や『恋慕』、『ゴールデンスプーン』などにも出演。個人的には、コメディに振り切った役柄を演じている彼女も一度見てみたい。
また、2027年にDisney+シリーズとして配信予定の東野圭吾のベストセラー小説『ナミヤ雑貨店の奇蹟』の韓国版にも特別主演が決定しているとのこと。これからの活躍も目が離せない。
キム・ドヨン(I.O.Iデビュー時の最終順位:8位)
前者2人はドラマを中心に活躍中だが、彼女は主にスクリーン作品への出演が多い俳優だ。

映画『十八歳の青春』は、チョン・ソミン演じる独自の教育方針を持つクールな教師ヒジュと、そんな担任に複雑な思いを抱くキム・ドヨン演じる18歳の高校生スンジョンが出会い、それぞれが自分自身の存在意義や居場所を見つけていく過程を描いた青春ドラマ。作家パク・スヒョンの小説が原作となっており、2026年3月25日に韓国で公開されたばかりだ。
また、2024年11月に公開された映画『アメーバ少女たちと学校怪談:開校記念日』での演技が高く評価され、第46回青龍映画賞で新人女優賞に輝き、次世代の俳優としても期待されている。
本作は、キム・ドヨン演じる映画監督を夢見る女子高生ジヨンと仲間たちが、放送部のキャビネットから偶然1998年に撮影された謎のビデオテープを発見したことから始まる学園ホラー。古いビデオテープをきっかけに高校生たちが怪奇現象へ巻き込まれていくスリリングな展開が見どころだ。
さらに、第79回カンヌ国際映画祭・監督週間部門への出品が予定されている新作映画『Dora(ドーラ)』にも出演。心身に傷を抱えた二人の人物が、複雑に絡み合う感情と向き合っていく姿を描いた作品で、繊細な人物描写に定評のあるチョン・ジュリ監督ならではの演出が光る一作となっている。日本俳優・安藤サクラとの共演した作品の詳細も気になるところ。今年はカンヌ国際映画祭の動向にも注目していきたいと思う。
このほかにも、俳優としてキャリアを築いているキム・ソへやカン・ミナ、イム・ナヨン、そしてミュージカル俳優としての頭角を現すチェ・ユジョンやユ・ヨンジョンなどメンバーそれぞれが幅広いフィールドで地位を確立している。
K-POP黄金期といっても過言ではない2016年に人気を博していた彼女たちのカムバック。これをきっかけに再びK-POPに舞い戻ってくるファンも多いのではないだろうか?私も久しぶりにI.O.Iの楽曲を聴こうと思う。
(文=豊田 祥子)
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