ある女性が娘を身ごもっている最中、目の前で自分の夫を惨殺され、陵辱された。彼女は苦しみの記憶と歌だけを娘に残し、この世を去る。美しく成長した娘ファウスタは親類から母親が体験した苦しみが母乳を通して子供に伝わるという病“恐乳病”ではないかと疑われる。そんな中、母親を埋葬するための資金を稼ぐため、裕福な屋敷でメイドを始める。他人に心を開けないファウスタであったが、そこで出会った庭師のノエによって徐々に彼女の心は解放に向かうのだった…。アカデミー賞外国語映画賞ノミネート作品。
クラウディア・リョサ