ヘイリー・スタインフェルド インタビュー 14歳のオスカー候補の素顔と女優魂

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『トゥルー・グリット』ヘイリー・スタインフェルド
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劇中に登場する彼女は、決してかわいらしいだけのヒロインではない。復讐のために銃を取り、金で人を雇い、インディアン領へと馬を進め…そこで“トゥルー・グリット(真の勇気)”の意味をその小さな体の中に染み込ませる。ヘイリー・スタインフェルド——覚えやすい名前ではないが、この少女の名前はしっかりと頭に刻みつけておくことをおススメしたい。コーエン兄弟の最新作『トゥルー・グリット』で14歳にしてアカデミー賞助演女優賞の候補となった彼女が、「すべてが初体験だった」という本作について語ってくれた。

ジェフ・ブリッジスとマット・デイモンは「毎回、必ず驚きをくれた」

いざインタビュー! いったいどんな少女が現れるかとも思えば、インタビュールームに入ってきた彼女は、素朴でキュートな14歳の少女そのもの。ちょうど取材の最中に、上の階の窓から窓ふきのエレベーターが降りてくると興奮して楽しそうにケラケラと笑い声をあげている。

さて、まずは初めてづくしの映画出演についてふり返ってもらった。
「いま、こうして思い返してみても素晴らしい共演者、監督たちに囲まれて、信じられないような機会を得たんだな、って。撮影中ずっと、現場の様子を個人的に写真に撮ってたんだけど、1枚1枚見返すと、それぞれにまつわるストーリーがあって感慨深いわね。とにかく最高の体験をした。その一言に尽きるわ」。

昨年のオスカー俳優のジェフ・ブリッジスに、こちらもオスカー候補の常連であるマット・デイモンとのやり取りが中心となるが、ヘイリーから見てこの2人のどこがすごいところ?
「2人の演技には毎回、必ず驚きがあるの。テイクごとにちょっとだけ何かを変えるんだけど、その少しの変化でシーンのニュアンスがガラリと変わったりする。隣で見てていつもびっくりしていたわ」。

「若い女性が相手にもされないあの時代にマティは自立していて、何が何でも目的に向かっていく」と自身が演じた役柄への憧れを語るヘイリー。父の仇に復讐すべく川を越え、山を登り、ジェフ&マットが演じる老保安官とテキサスレンジャーに、何とかしがみついて行こうとする少女の姿は胸を打つが、初めて映画に挑み、名優の演技にくらいついていくヘイリーと重なる。いったい、何が彼女を突き動かすのか?
「そうね、とにかく小さい頃…8歳くらいの女の子ってみんな『TVや映画に出てみたい!』って夢があるものよね。でも、私の場合はそこにとどまらずに、実際に演技のレッスンを受けて、演技とはどういうものかを学ぶことができたの。それからオーディションを受けるようになったけど、とにかく演じることが好きで好きでしょうがなかったの。だから女優になろうってはっきりと決心することができたんだと思うわ」。

「ジョエルがiPhoneの画像を見せて『明日、これに登るんだよ』って(笑)」

演じることが大好きという気持ちはいまも揺らぐことはない。その上で、女優という仕事の楽しさについてこんな言葉も。
「もちろん、この先も続けていきたいと思っているし、一生続けることも自分の中でイメージできるわ。実は、数年前まで乗馬を習っていたんだけど、ほかのスポーツを始めたのでやめてしまっていたの。ところが今回、映画の中で乗馬をする機会に恵まれた。女優という仕事をやってる限り、いろんなことができるんだな、と。それがこの仕事の醍醐味かなと思ってるわ」。

今回は乗馬に加えて木登り(といっても普通の木にあらず!)まで劇中でこなしているが、木登りもこれまでに経験済みだった? と尋ねると「No!」と苦笑い。
「乗馬に関しては、監督から何度も『きみ、本当に乗馬はできるんだよね?』って確認されたの。もちろん、実際にやっていたのでそれは問題なかったんだけど、ある日、衣裳の仮縫いのときにジョエル(・コーエン)が来て、『きみ、高所恐怖症じゃないよね?』って聞くの。てっきり馬のことを言ってるのかと思って『大丈夫!』って答えたら、iPhoneの画像を見せられて『明日はこれに登るんだよ』って(笑)。もちろん、ハーネスも着けて安全に撮影したんだけど…本当に怖かったのよ!」

今回の木登りなんて、彼女の女優のキャリアにおいてはまだ序章にすぎない。今後、彼女としてどのような高みに上り詰めていくことになるのか——。ヘイリー・スタインフェルド。くれぐれも彼女の名前を忘れることなかれ。



特集 2011アカデミー賞
http://blog.cinemacafe.net/special/110201/index.html
《text:Naoki Kurozu》

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