コラム2008-03-03 15:48

シネマカフェ的海外ドラマvol.57 『ペネロピ』×「ROME」

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『ペネロピ』 -(C) 2006 Tatira Active Filmproduktions GmbH & Co. KG

今回ご紹介するのは、アメリカのケーブルTV局HBOとイギリスの国営放送局BBCが共同で製作し、アメリカでは2005年8月から2007年3月にかけて放映された歴史大作ドラマ「ROME」の主演俳優サイモン・ウッズ。新作映画『ペネロピ』ではクリスティーナ・リッチと共演している彼ですが、まずは「ROME」での彼についてご説明しましょう。

『ペネロピ』 -(C) 2006 Tatira Active Filmproduktions GmbH & Co. KG

「ROME」はその名の通り古代ローマを舞台にした物語で、覇権争いに身を投じていたカエサル(シーザー)らの活躍が描かれます。全22話から成るストーリーの前半ではカエサルがブルートゥス(ブルータス)に暗殺されるまでが、後半ではカエサル亡き後の権力闘争が語られるのですが、サイモン・ウッズが演じるのは亡きカエサルの養子で、勢力闘争の中心となるオクタヴィアヌス(アウグストゥス)。聡明で類稀な先見の明を持つ一方、頭脳派ゆえの非情さを持ち合わせた権力者の青年期を、後半エピソードで熱演しています。

実は「ROME」で描かれるオクタヴィアヌスのキャラクター像はなかなか過激なもので、まだ幼い頃に実の姉と肉体関係を結んだり、成長してからは性的にサディストな一面をのぞかせたりも。それが過激さとダイナミズムを併せ持つ「ROME」の魅力でもあるのですが、整った顔立ちが魅力的なサイモンのドS演技は一際目を引くものとなっています。

『ペネロピ』 -(C) 2006 Tatira Active Filmproduktions GmbH & Co. KG

一方、ブタの鼻と耳を持つヒロイン、ペネロピの恋と人生を描くファンタスティック・ラブストーリー『ペネロピ』で彼が演じているのは、上流階級の青年・エドワード。ペネロピは“ブタの鼻と耳の呪い”を解いてくれる運命の男性を求め、多数の男性とのお見合いを繰り返している身なのですが、そんな彼女の前にお見合い相手のひとりとして現れるのがエドワードです。しかし! このエドワードはペネロピの鼻に驚いてすたこらと逃げてしまうヘタレくん。ブタの鼻に驚いてギャーと叫ぶばかりか、彼女の悲劇を世間に晒そうとさえする嫌なヤツを、演技派のサイモンがコミカルに演じています。

日本の女の子のハートも射止めそうな美貌の持ち主ではあるものの、オックスフォード大卒のインテリ魂がうずくのか、どうやら一癖ある風変わりな役にチャレンジするのがお好きな様子のサイモン。映画では『プライドと偏見』『エンジェル』にも出演していますので、ぜひチェックしてみてくださいね。

(text:Hikaru Watanabe

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