ケヴィン・スペイシーが監督、製作、脚本を担当し、もちろん主演まで務めた『ビヨンド the シー 〜夢見るように歌えば〜』は、きっとそんな時代が来るのを待ち、今、満を持して作られたミュージカル映画なのでしょう。構想から10年。ケビン自身が愛してやまない伝説のエンターテイナー、ボビー・ダーリンの一生を辿った作品で、華やかなショービジネスの裏側とそこに生きる人々の生々しい物語が描かれています。劇中に流れるのはタイトルとなっている「ビヨンド・ザ・シー」ほか、「ドリーム・ラバー」「マック・ザ・ナイフ」など、あまりに有名なボビーのヒット・ナンバーの数々。耳に馴染む作品が多いのも魅力です。