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2005年も引き続きブームの予感!? vol.4 『きみに読む物語』に見る純愛ブーム続行の予感

正直申し上げますと、こんなの予感でもなんでもありません。ほぼ確信です。純愛ブームが続行するということは。

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正直申し上げますと、こんなの予感でもなんでもありません。ほぼ確信です。純愛ブームが続行するということは。

2004年は、TVや映画を含めて、多くの純愛ドラマが人気になりました。「冬のソナタ」関連商品は、いまだにヨン様がらみで売れに売れている状態だし、『世界の中心で、愛をさけぶ』は、なんと舞台にまでなるらしい。人との関わりが希薄になり、気持ちを抑制しなくてはならない場面も多くなってなかなか感情をほとばしらせる機会も少なくなってきた現代。クールに生きている分、思いっきり泣く快感が病みつきになってしまったなんて方も、もしかすると多いのかもしれません。そんな今だからこそ、昨年から火がついた恋愛ブームも、まだまだ落ち着きそうにはないと踏んでいる私。

そんな折、『マディソン郡の橋』よりもヒットしているという、ラブ・ストーリーの王道を行く映画が日本に上陸しました。ご存知『きみに読む物語』。なんてピュアで美しい物語! 私も誰かに何かを読んで欲しい、と思ってしまったのでした。(でも、何を?)

と、純愛の要素ばかりが、クローズアップされているこの映画ですが、実は個人的にはファッションも見所だと思っています。アメリカ南部を舞台にしたこの作品では、主人公の女性が纏う、清く正しく美しい南部のお嬢様ファッションが魅力的。1940年代風のクラシカルなデザインも素敵だけれど、何といってもうっとりしてしまうのは、既製服ではありえない、いかにも“オーダー仕上げ”なフィット感。育ちが良い服という印象で、ちょっと太ったら“ぱちん”とボタンがはじけ飛んでしまいそうなところもストイックな感じでとっても良い。襟や袖が、ちょこっと凝っているのも私好み。うう、私もこんな服をオーダーしてみたい!

そんなことを考えながら、思いついたことがひとつ。ロマンティックなムードを盛り上げる要素として欠かせないものはいろいろあるけれど、ロマンスのヒロインは折り目正しい美しさを持った人であるべし。そして、そんな彼女たちには、正統派お嬢様ファッションがよく似合う!!

《牧口じゅん》

映画、だけではありません。 牧口じゅん

通信社勤務、映画祭事務局スタッフを経て、映画ライターに。映画専門サイト、女性誌男性誌などでコラムやインタビュー記事を執筆。旅、グルメなどカルチャー系取材多数。ドッグマッサージセラピストの資格を持ち、動物をこよなく愛する。趣味はクラシック音楽鑑賞。

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