この秋、必見。女心をそそる映画 vol.2 『NANA』がそそる秋のおしゃれごころ
この秋、話題の邦画といえば、『NANA』。原作は、発売から5年で累計2300万部の売上げを突破している、矢沢あい原作の超人気コミックであることはご存知の通り。性格も、好みのファッションもまるで正反対の二人の女性、ナナと奈々が運命的な出会いを通じ、友情を育みながら、恋愛や失恋を経て、大人の女性へと成長していく姿を描いています。
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この作品、かなり以前から映像化が待たれていましたが、熱狂的なファンたちの不安と期待を大きく背負い、今年ついに映画が完成。9月3日には、待望の公開となりました。
対極的な二人の女性を描きながら、リアルな女心を綴っている本作。女性のみならず、男性ファンの心もがっちり捉えているようですが、何といってもキュートなビジュアルが、女性陣の心をそそります。そして、原作そのままのイメージが尊重された映画版『NANA』では、2人のNANAのファッションにも細心の注意が払われているのです。お嬢様系の奈々スタイルと、パンクテイストの効いたナナ・スタイル。彼女たちの性格、人生観を象徴するようなファッションは、決して無視できない要素のひとつ。だからこそ、コミックと見比べてみても、衣装が驚くほど緻密に再現されているのは嬉しい限り。特に人気の高いナナのファッションは、ファンを大満足させるものになっているはず。このように細部まで気を使ってくれる映画って、女性たちを存分に喜ばせてくれるのです。もちろんストーリーも内容も大切ですが、スタイリッシュな原作モノの場合、イメージを守ってもらえないと観ていて興ざめですからね。
さて、真似する人も多いといわれるナナ・スタイルの完成に、欠かせないのがヴィヴィアン・ウエストウッド。ナナを演じる中島美嘉も「大好き」と公言しているブランドです。映画の中で彼女が身につけていた同ブランドのレザーバングルやネックレスなどはお値段もお手ごろで、「インパクトの強いファッションは苦手」と言う人にも取り入れやすいアイテムなだけに大人気とか。かなり入手困難とも聞いていますが、根性で捜してみてはいかが？
映画から発信される流行は多いけれど、今年は『NANA』から火がつく流行がますます拡大しそうな予感です。
映画、だけではありません。 牧口じゅん
通信社勤務、映画祭事務局スタッフを経て、映画ライターに。映画専門サイト、女性誌男性誌などでコラムやインタビュー記事を執筆。旅、グルメなどカルチャー系取材多数。ドッグマッサージセラピストの資格を持ち、動物をこよなく愛する。趣味はクラシック音楽鑑賞。
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