どんなに純粋でも、子供でも、いきなり「ボストンマラソンを優勝してみせる!」という考えは最初あまりにも無謀な気がしましたが、ラルフのひたむきさは次第に「もしかしたら…」と信じさせてくれます。絶望的な状況に陥れば、誰だって何かにすがりたくなるもの。それでも彼はひたすら前向きに、自分で何とかしようとします。だからといって、決して楽天的にこの目標に挑んだわけではなく、その裏には大きな、大きな不安が見え隠れしています。ラルフが走り続けるのは、きっと自分の足を動かしていなければ、どんどん孤独に呑み込まれてしまうという恐怖にかられていたからでしょう。実話ではありませんが、こういう奇跡もあるかもしれない、最後はそう思わせてくれる、力のある一作です。ハンカチは必須。
「ばけばけ」第51回あらすじ・場面写真 新年会で挨拶をふられたヘブンの言葉に、お祝いの空気が一変する…12月8日放送
偽装夫婦の“嘘”のゆくえは? ラブコメ×サスペンスの後味が心地よい「私と結婚してくれますか?」