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春を待ちながら…幸せになる映画 vol.3 “アカデミー賞ノミネート有力!!”だったけど…

アカデミー賞、ついに発表となりました! 相変わらず華やかでしたね…。その結果にはいろいろ思うところはありますが、お気に入りの『クラッシュ』が作品賞を受賞したことは、なんともめでたい。残念ながら作品賞を逃した『ブロークバック・マウンテン』ではありますが、保守的と言われる“アカデミー”で、あそこまで評価されたことは輝かしいことかもしれません。

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アカデミー賞、ついに発表となりました! 相変わらず華やかでしたね…。その結果にはいろいろ思うところはありますが、お気に入りの『クラッシュ』が作品賞を受賞したことは、なんともめでたい。残念ながら作品賞を逃した『ブロークバック・マウンテン』ではありますが、保守的と言われる“アカデミー”で、あそこまで評価されたことは輝かしいことかもしれません。

2005年、ハリウッドで星の数ほどの映画が制作され、公開されてきた中で、ノミネートされるということは、それだけで名誉なことでしょう。多くの作品が“アカデミー賞有力!!”と言われながらも、ふたを開けてみればノミネートすらされなかったということは多いもの。それは“アカデミー賞有力!!”という文言が、明らかに映画会社、配給会社の希望的観測&高い期待を背負っているからに他なりません。でも、本当に素晴らしい作品、俳優なのに、今回は残念だったねというのも多いのです。

例えば、ボールルーム・ダンスの大会で優勝を目指す子供たちの姿を追ったドキュメンタリー『ステップ! ステップ! ステップ!』。子供&ボールルーム・ダンス…と聞くと、「ちびっ子歌合戦」に出場するこましゃくれたキモい子供を思い起こしてしまいますが、こちらの方がより健全。でもときどき、大人顔負けの腰の動きに、こちらが恥ずかしくなったりして。とはいえ魅力的なのは、これが単なるスポ根系ドキュメンタリーにとどまらず、9.11後に小学校で多く取り入れられるようになったダンスを通し、N.Y.の現在が垣間見られるところ。はじめはいやいやだった子供たちの表情も、次第に豊かになっていく様子に、明るい未来を感じることも。ダンスって、すごい力を持っているのですね。

一時、毎日の生活に疲れたお姉さまたちが、フラメンコやフラダンスに癒しを求めるというのが話題になりましたが、これを観ていると、嫌なことなどさっぱり忘れて私も踊るか!という気分にさせられます。じゃあ、何を踊るのかという疑問はさておいて、まずは、やる気を刺激してくれた『ステップ! ステップ! ステップ!』の皆に感謝。きっと、踊りの果てには、幸せな春が待っている…はず。

《牧口じゅん》

映画、だけではありません。 牧口じゅん

通信社勤務、映画祭事務局スタッフを経て、映画ライターに。映画専門サイト、女性誌男性誌などでコラムやインタビュー記事を執筆。旅、グルメなどカルチャー系取材多数。ドッグマッサージセラピストの資格を持ち、動物をこよなく愛する。趣味はクラシック音楽鑑賞。

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