重々しくも華麗な邦題がぴたりとはまった一作。『トリコロール』シリーズのキェシロフスキの遺稿を元にしているだけにテーマは愛とモラルの闘いであり、そこには彼の大きな影が感じられます。しかし映画はその模倣に終わらず、タノヴィッチ監督ならではのダイナミックな質感と繊細な心理描写が相まって、万華鏡をイメージしたタイトルロール(これがまた深い!)から最後まで一気に引き込まれます。四姉妹の母親役を演じたキャロル・ブーケの老けっぷりには女優魂を感じました。石のように堅い表情と艶のない銀髪には鬼気迫るものすらあり、その佇まいは圧巻としか言い様がありません。ところが先日フランス映画祭2006の団長として来日した彼女は、額を出した外巻きのボブがよく似合っていてまるで少女のようでした。この奥深さ! 美しき年齢の重ね方を学ぶにも最適です。
【全受賞者公開】第62回百想芸術大賞、Netflix作品が主要部門を独占!映画部門は“異変続出”
6月2日(火)に特別講座を無料開催! 「マネー・ライフプランセミナー」&「A24期待作トーク」イベント【PR】