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梅雨のジメジメを忘れる映画 vol.4 “騙される快感”で、気分爽快! 『インサイド・マン』

“梅雨のジメジメを忘れる映画”として忘れてはならないのが、気分を爽快にさせてくれる、痛快娯楽作。ド派手なアクションたっぷりの超大作よりも、小粋で洒落が効いているのが、完全犯罪を題材にした大人のサスペンス映画『インサイド・マン』。一級の会話劇がじっくり楽しめるところが魅力です。それもそのはず、主演はデンゼル・ワシントン、クライブ・オーウェン、そしてジョディ・フォスター。この芸達者3人を率いるのは、この分野を始めて手がけるスパイク・リー監督です。

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“梅雨のジメジメを忘れる映画”として忘れてはならないのが、気分を爽快にさせてくれる、痛快娯楽作。ド派手なアクションたっぷりの超大作よりも、小粋で洒落が効いているのが、完全犯罪を題材にした大人のサスペンス映画『インサイド・マン』。一級の会話劇がじっくり楽しめるところが魅力です。それもそのはず、主演はデンゼル・ワシントン、クライブ・オーウェン、そしてジョディ・フォスター。この芸達者3人を率いるのは、この分野を始めて手がけるスパイク・リー監督です。



物語の舞台は、強盗事件が発生したマンハッタン信託銀行。犯行グループは綿密な計画の下に行動しており、人質全員に自分たちと同じ格好をさせ、操作をかく乱。リーダーと、警察官、そして、この事件の裏に潜む闇にからむ女弁護士との間で、奇妙な心理戦が展開していくのです。単なる強盗事件かと思いきや、結末には、20世紀最大の悲劇にまつわる衝撃的な事件も明らかに…。

流血なしの頭脳戦が展開する本作では、“騙される快感”をじっくり感じられるのです。ひと癖もふた癖もある登場人物たちを、善玉、悪玉と描き分けていないところもミソ。グレーだけど、正直なキャラクターたちはとっても魅力的。そして、彼らこそが、このドラマをありがちな娯楽作とは全く違ったものにしているのです。それが実現できたのも、『ドゥ・ザ・ライト・シング』『ジャングル・フィーバー』『25時』等で、社会を独自の視点で見つめてきたリー監督だからこそ。ホームグラウンドであるニューヨークを舞台に、人間をクローズアップしたドラマを、彼らしく、でも斬新に描いているのです。

ところで、タイトルの“インサイド・マン”とは何を意味しているのでしょう? 直訳すれば、“内部の男”。極秘のインサイド情報も握る人物でもあるのですが、それはいったい誰なのか。そして、秘密とはいったい何なのか。作品を最後まで観れば、すべての謎が解けてまたまた気分爽快!というわけなのです。




『インサイド・マン』
配給:UIP映画
劇場情報:日比谷みゆき座ほか全国にて公開中
《牧口じゅん》

映画、だけではありません。 牧口じゅん

通信社勤務、映画祭事務局スタッフを経て、映画ライターに。映画専門サイト、女性誌男性誌などでコラムやインタビュー記事を執筆。旅、グルメなどカルチャー系取材多数。ドッグマッサージセラピストの資格を持ち、動物をこよなく愛する。趣味はクラシック音楽鑑賞。

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