9月9日に閉幕した第63回ヴェネチア映画祭コンペティション部門において、中国のジャ・ジャンクー監督『三峽好人 Still Life(原題)』が、9日の授賞式で最高賞にあたる金獅子賞を獲得した。
『三峽好人 Still Life(原題)』は、中国映画の新世代を担うジャ・ジャンクー監督の長編劇映画5作目となる作品。三峽ダムの底に沈む街の風景とその周りで生活する人々を背景に、離別した妻子に16年ぶりに会うために街にやってきた男と、2年間音信不通になっている夫を探し求めにきた女のそれぞれの物語を描いている。映画祭開催期間中のサプライズ・フィルムとしてコンペティション部門への参加が発表され、世界の注目を集めた。