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映写技師が失敗すればするほどよい!? タランティーノ監督新作を引っさげて来日!

ハリウッドでも親友同士として知られ、これまでに7作品ものコラボレーションを果たしているクエンティン・タランティーノとロバート・ロドリゲスが1970年代のB級作品へのオマージュを込めて作られたプロジェクト「グラインドハウス」。グラインドハウスとは、60〜70年代に流行した、インディーズ系スタジオが製作した低予算映画のテイストそのままの映画を両監督がそれぞれ製作し、同時上映という形で上映するもの。日本では、9月1日(土)よりタランティーノ監督の『デス・プルーフinグラインドハウス』が、9月22日(土)よりロドリゲス監督の『プラネット・テラーinグラインドハウス』が公開される。8月2日(木)、『デス・プルーフ』のプロモーションで来日したタランティーノ監督が記者会見を行った。

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『デス・プルーフinグラインドハウス』で来日したタランティーノ監督
『デス・プルーフinグラインドハウス』で来日したタランティーノ監督
  • 『デス・プルーフinグラインドハウス』で来日したタランティーノ監督
  • タランティーノ監督はとにかく早口でよくしゃべる!
  • 盟友(?)・千葉真一との再会を喜ぶタランティーノ監督
ハリウッドでも親友同士として知られ、これまでに7作品ものコラボレーションを果たしているクエンティン・タランティーノとロバート・ロドリゲスが1970年代のB級作品へのオマージュを込めて作られたプロジェクト「グラインドハウス」。グラインドハウスとは、60〜70年代に流行した、インディーズ系スタジオが製作した低予算映画のテイストそのままの映画を両監督がそれぞれ製作し、同時上映という形で上映するもの。日本では、9月1日(土)よりタランティーノ監督の『デス・プルーフinグラインドハウス』が、9月22日(土)よりロドリゲス監督の『プラネット・テラーinグラインドハウス』が公開される。8月2日(木)、『デス・プルーフ』のプロモーションで来日したタランティーノ監督が記者会見を行った。

「この作品が日本で公開されるということにとてもウキウキしているよ。日本のみんなが気に入ってくれたらとても嬉しい!」と挨拶したタランティーノ監督。この“グラインドハウス・プロジェクト”について監督に聞いてみると、「僕とロバート(・ロドリゲス)は親友同士で、これまでに何回もコラボレーションしているんだ。オムニバス映画を一緒に作ったり、『フロム・ダスク・ティル・ドーン』では僕が脚本を書いて、ロバートが監督したし、ロバートの映画の『シン・シティ』の一部分を監督させてもらったり、僕が監督した『キル・ビル2』の楽曲をロバートに担当してもらったり…。兄弟みたいなものかな。僕は膨大な量の(映画の)プリントのコレクションを持っていて、実は自宅に劇場も作っちゃったんだ。友人たちを呼んで、そこでムービー・ナイトをよくやっているんだけど、ロバートも来てくれるんだ。それである時、『いいね、楽しいね。世界中の人にこの会場を見せてあげようよ。クエンティンのムービー・ナイトがどんなものなのか、世界中の人に体験させてあげようよ』ってロバートが言ったんだ」とのこと。確かに、映画マニアとして有名なタランティーノ監督のコレクションがどんなものなのか気になる!

日本ではあまりなじみのない“グラインドハウス”。その魅力について監督は、「映写技師さんが失敗すればするほど面白い体験」だと言う。「“グラインドハウス”はせいぜい3本とか6本くらいしかプリントをコピーしないんだ。10本あれば大規模だって言えるくらいだよ。この3本で全米中で上映して回るんだよ。最低の劇場で、手入れのされていないプロジェクターでね。ようやく自分のところに来た時には、もしかしたらフィルムがボロボロで映像が飛んでいたりするかもしれない。ヌードシーンなんかは、映写技師が勝手にカットして持ち帰ってしまっているかもしれない。途中のリールが抜けているかもしれないし、急にモノクロになっていたり、突然新しいプリントになっていたりするかもしれないんだ」と、日本ではちょっと考えられない上映方法だ。とはいえ、「僕の映画を上映する時は、フィルムの保管もちゃんと頼むし、ピントだってしっかり合わせてくれるかどうか心配になったりするよ(笑)」とのこと。

最後に、特別ゲストとしてサニー・千葉こと、千葉真一が登場。タランティーノ監督は「サニーーーーーチーバー!」とまるで、どこかのイベントMCのように千葉さんを紹介。「CGや特殊効果を使わずに映画を作っているところが素晴らしい」と作品の感想を語る千葉さん。監督へのおみやげとして、“サムライ・コート”なるものをプレゼントすると、監督は感激してその場で着てくれた。「深作欣治さんの映画を思い出しました。そういえば何年も前にL.A.のホテルに僕ら3人で10日間こもって脚本書いたよね。実現していないからぜひ、実現させてほしい」と千葉さんが言うと監督は、「そうだったね! よし、次回作はそれだ!」と男同士の熱い約束を交わしていた。

刺激的なインディーズ映画風味の『グラインドハウス』は『デス・プルーフ』が9月1日(土)より、『プラネット・テラー』が9月22日(土)よりTOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国にて公開される。また、『グラインドハウス;U.S.A.バージョン』が8月24日(金)〜8月31日(金)までTOHOシネマズ六本木ヒルズ(東京)とTOHOシネマズなんば(大阪)にて限定公開されることが決定。このU.S.A.バージョンは、フェイク予告、『プラネット・テラー』、フェイク予告3本、『デス・プルーフ』という構成の一作品で、ディレクターズカット版として別々に公開されることになった『デス・プルーフ』『プラネット・テラー』より、それぞれ30分ほどカットされている。フェイク予告編はロドリゲス監督やロブ・ゾンビ、イーライ・ロス監督などが製作したもので、実際には製作されていない映画の予告編だ。上映の詳細はTOHOシネマズの公式HPhttp://www.tohotheater.jp/index.htmlまで。
《シネマカフェ編集部》

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