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「メキシコ映画を広めたい」 新境地を開いた2作とともにディエゴ・ルナ初来日

今年で第4回目、知られざるラテン映画の魅力を贈り届ける「スペイン・ラテンアメリカ映画祭 LATIN BEAT FILM FESTIVAL」。9月14日(金)に幕を開けた同映画祭に、『夜のバッファロー』、『チャベス』という2作品を引っさげて、人気・実力ともに兼ね備えた、メキシコ出身の俳優、ディエゴ・ルナが初来日した。トロント映画祭から日本に到着したその足で、2作品の製作を手がけたパブロ・クルスとともに会見と舞台挨拶に登壇した。

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「スペイン・ラテンアメリカ映画際」にて ディエゴ・ルナ
「スペイン・ラテンアメリカ映画際」にて ディエゴ・ルナ
  • 「スペイン・ラテンアメリカ映画際」にて ディエゴ・ルナ
今年で第4回目、知られざるラテン映画の魅力を贈り届ける「スペイン・ラテンアメリカ映画祭 LATIN BEAT FILM FESTIVAL」。9月14日(金)に幕を開けた同映画祭に、『夜のバッファロー』、『チャベス』という2作品を引っさげて、人気・実力ともに兼ね備えた、メキシコ出身の俳優、ディエゴ・ルナが初来日した。トロント映画祭から日本に到着したその足で、2作品の製作を手がけたパブロ・クルスとともに会見と舞台挨拶に登壇した。

待望のディエゴの初来日とあって、当日は250席の会場が一席残らず観客で埋め尽くされた。トロントからの長旅の疲れを見せることなく、感激した面持ちで作品について語ってくれた。主演を務めた『夜のバッファロー』は、『アモーレス・ぺロス』『バベル』の脚本家ギジェルモ・アリアガの小説を元に作られた一作。精神を患い自殺を遂げた青年の残した不可解な謎を、残された彼の恋人と親友が追っていくというもの。その出演の理由を「現代の若者たちの物語を語る可能性があると感じた。私たちは人とコンタクトをとることがすごく下手になってきていて、コミュニケーションが取れなかったり、傷つくのが怖くて自分の殻に閉じこもっている人が多いし、人への好奇心も薄れてきている。そういうことを表現できる作品だと思いましたし、俳優としての挑戦だと思いました」と語った。

もう一作、『チャベス』はディエゴが初メガホンを握った記念すべき作品。11年間、世界チャンピオンに君臨した実在のメキシコ人ボクサーの人生を3年の歳月をかけて追ったドキュメンタリーである。一体なぜ、彼を撮ろうと思ったのか? 「チャベスという人はメキシコで最高のスポーツマンだと思いますが、世間ではそのように認識されていない。だからこそ、私はそれを描きたいと思いました」。実は本作、今年のN.Y.トライベッカ映画祭でも上映されたが、そこではこんなハプニングが。「上映を始めて最初の3分間、音が出なかったんです。観客が騒ぎ出したので、僕が舞台に上がって観客の了承を得て、時間をもらって再度初めから映画を観てもらったんです。その待っている7分間に、観客を相手にジョークを言ったり、面白おかしい話をして何とか間を持たせたのですが、これは俳優では出来ない経験です。監督であるからこそ、自分で作った映画をみんなに観てほしいからこそ、こういうことが出来たのだと思います」と監督として得た喜びを語ってくれた。

若干27歳ながら、俳優だけでなく、親友のガエル・ガルシア・ベルナルらと一緒に製作会社「CANANA FILMS」を立ち上げ、メキシコのインディペンデント映画を支えているディエゴ。近年、オスカーなどの賞レースでラテンアメリカ映画の活躍が目立つが、彼はあくまでメキシコの中でずっと映画作りをしていきたいと言う。最後に「この来日をきっかけに、色々な国にメキシコの映画が普及していくことを望んでいます」と希望を語ってくれた。そして『夜のバッファロー』での舞台挨拶に続き、『チャベス』の上映後には予定になかったQ&Aを自らの希望で行い、駆け寄ったファンへのサインにも快く応じてくれた。

「スペイン・ラテンアメリカ映画祭 LATIN BEAT FILM FESTIVAL」は東京会場にて9月20日(木)まで開催、その後、大阪会場にて22日(土)〜24日(祝・月)の期間で開催。


「スペイン・ラテンアメリカ映画祭 LATIN BEAT FILM FESTIVAL」
http://www.hispanicbeatfilmfestival.com/

<東京>
期間:9月20日(木)まで。
会場:新宿バルト9

<大阪>
期間:9月22日(土)〜9月24日(祝・月)
会場:梅田ブルク7
《シネマカフェ編集部》

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