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零下30度に地獄の三千段往復…中井貴一過酷なる初プロデューサー『鳳凰 わが愛』

実話に基づき、運命に翻弄されながらも、永遠の愛を信じて激動の時代を生き抜いた男と女——。日中友好35周年記念作品として製作され、中井貴一が主演とともに初のプロデュースも務めた『鳳凰 わが愛』が11月3日(土・祝)より公開される。9月25日(火)に開催された完成披露試写会の前に行われた記者会見に、中井さんとともに主演女優のミャオ・プゥ、監督のジヌ・チェヌが出席した。

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『鳳凰 わが愛』記者会見に出席した中井貴一(左)と主演女優のミャオ・プゥ、監督のジヌ・チェヌ
『鳳凰 わが愛』記者会見に出席した中井貴一(左)と主演女優のミャオ・プゥ、監督のジヌ・チェヌ
  • 『鳳凰 わが愛』記者会見に出席した中井貴一(左)と主演女優のミャオ・プゥ、監督のジヌ・チェヌ
  • プロデューサーと主演二役をこなした中井貴一
  • 肉体的にも内面的にも難しい仕事となったが、ミャオ・プゥは笑顔で撮影をふり返った
実話に基づき、運命に翻弄されながらも、永遠の愛を信じて激動の時代を生き抜いた男と女——。日中友好35周年記念作品として製作され、中井貴一が主演とともに初のプロデュースも務めた『鳳凰 わが愛』が11月3日(土・祝)より公開される。9月25日(火)に開催された完成披露試写会の前に行われた記者会見に、中井さんとともに主演女優のミャオ・プゥ、監督のジヌ・チェヌが出席した。

日本で2004年に公開された『ヘブン・アンド・アース』に続いての中国映画への出演、しかも今回はプロデューサーという肩書きも加わった中井さん。前作の苦労にも触れながら、再び中国行きを決めた理由をこう語る。「僕は、継続しないもの、たった一度苦しい思いを一度したからといってやめるものだったら最初からやらなければいい、と思っています。苦しくても何度もトライして、自分のものにすることが大切なんです」。この言葉が今回の撮影もまた、過酷だったことを物語っているが…「マイナス30度の世界での撮影はまさに冷凍倉庫。また、重慶での撮影では、天に穴が開いたような谷を3,000段の階段を下り、撮影終了後に再び3,000段を上って帰りました」。こうして苦労をともにしたチェヌ監督、そして自身がプロデューサーとしてキャスティングしたプゥさんへの信頼は揺るぎない。「監督にはカリスマ的な統率力があり、絶対に次の中国映画を担う人物になると信じています。プゥちゃんは、TVに出演した方が儲かる中国にあって、『この映画に賭ける』と言ってくれた。その言葉が嬉しくて、監督とともに彼女の起用を決めたんです」。

2人の中井さんに対する信頼もまた絶大だ。監督は「これまで多くの俳優と仕事をしてきましたが、中井さんとの間には、監督と俳優という関係を超えた兄弟のような絆があります」と自信を持って語ってくれた。ちなみにチェヌ監督、この日の会見では終始にこやか、満面の笑みをたたえていたが「現場ではものすごく怖い」というのが中井さんとプゥさんの感想。

プゥさんも俳優、そしてプロデューサーとしての中井さんについて「演技だけでなく、人柄や、映画に対する真面目な物腰、何事も疎かにすることのない姿勢は勉強になりました。また寒さの厳しい現場でも、常にみなを気づかってくださり、現場の人間はみな中井さんを慕っていました」と最大限の賛辞を贈った。中井さんが言及した3,000段の階段については「確かに大変でしたが、その風景は、この苦しさに値する美しいものでした」と力強い笑顔で語ってくれた。

11月1日(木)には、北京の人民大会堂で本作の試写会が行われる。日本人俳優が出演する作品がここで上映されるのは初めてのこと。この映画が日中関係にもたらすものについて中井さんはあっけらかんとこう話してくれた。「僕が何をできるなんてことはないですよ。ただ、我々はこれから先の日中関係を作っていかなくてはいけない。自分がこうやって映画を作ることができる、ということは日中は平和だということだと思います。11月1日(木)は映画そっちのけで、友人連れて人民大会堂見てこようかな(笑)」。

『鳳凰 わが愛』は11月3日(土・祝)より恵比寿ガーデンシネマほか全国にて公開。
《シネマカフェ編集部》

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