「敢えてジャンル分けするならラブコメ」北村龍平監督が語る『ラブデス』

『VERSUS』、『あずみ』、『ゴジラFINAL WARS』…。北村龍平監督と言えば、こうした大作や話題作が思い浮かぶ。その監督が『ゴジラFINAL WARS』以来、2年間の沈黙を破り発表したのが、武田真治主演の『ラブデス』だ。これまでのいわゆる大作感はほとんど感じられず、むしろ自主映画の大作とも言えるような豪華なインディーズ作品を撮り上げた北村監督に話を聞いた。

最新ニュース

『ラブデス』北村龍平監督
  • 『ラブデス』北村龍平監督
  • 『LOVEDEATH−ラブデス−』  メイン
  • 『ラブデス』
『VERSUS』、『あずみ』、『ゴジラFINAL WARS』…。北村龍平監督と言えば、こうした大作や話題作が思い浮かぶ。その監督が『ゴジラFINAL WARS』以来、2年間の沈黙を破り発表したのが、武田真治主演の『ラブデス』だ。これまでのいわゆる大作感はほとんど感じられず、むしろ自主映画の大作とも言えるような豪華なインディーズ作品を撮り上げた北村監督に話を聞いた。

北村監督は「今回は僕もハチャメチャな、ジャンル分けできないような、だけど敢えてするならラブコメ」と『ラブデス』を定義する。
「共同プロデューサーであり原作者でもある高橋ツトムが“関西人が10分に1度笑う映画を撮れ”と言ったことから始まった企画なんですよ。“それなら毎分笑える映画を撮ってやるよ”というつもりで作りました。タイトルも、僕にしかできないラブストーリーを作らなきゃいけないという思いですね。例えば病気で死ぬとか、子供や高校生がどうとか、そういうのは僕がやることではない。もし僕がラブストーリーを作るのであれば、これくらい強烈なものじゃなくちゃいけないんだと。“愛のためとか言うなら、死んでみろ、てめえ!”って言いたくて作ったんです(笑)」と豪快に笑う。

だが、北村監督と言えば、あの鮮やかなアクションが魅力でもあるが…。
「原作にアクションなんか出てこないし、銃が出てくるとか、たまに殴るからとかでアクション、という見方はイヤなんですよ。今回はアクション映画を作るつもりは全くなかったし、僕自身、別にアクションバカ監督ではないんです。確かにアクションが入った映画を作っているし、アクションを撮るのは得意ではありますが、アクションを見せたいから映画を作っているのではなく、やっぱりキャラクターとストーリーを見せたい中にアクションがある、という気持ちでやってきたので、『北村はアクションでしょ』と言われるのが非常にイヤなんですよ」。

本作はキャスティングに驚かされる。これもまた北村監督ならではだ。
「僕のキャスティングは基本的に、“こいつ何か隠してるな”というのが見えるかどうか。NorAが先に決まっていて、相手役を考えたときに、武田真治だと思いました。いわゆるイメージとかに囚われるキャスティングはしないんです。それで武田くんに会ってみたら、やっぱりいろんなものを持っていた。素晴らしくストイックで、自分にいろいろなものを背負わせてがんばってる男なんですよ。同じように船越英一郎さんも、それこそ2時間ドラマとかバラエティのイメージで見てたら、あんな引き出しを持ってるなんて誰も思わないでしょ? だけど、これも僕の直感で船越さんに決定したんです。以前食事をしたときに、初めてその日にお会いしたんでうが、2時間ほど一緒に話して、すごく盛り上がったんです。船越さんも僕のことを面白いと思ってくださって『監督とやりたい』と言ってくれたんですよ。だから、『実はいま映画を作ろうとしてるんですよ。やってくれますか?』って。この時点では脚本も何も決まっていなかった。ただ船越さんと飯を食って、“この人とやりたい。『ラブデス』に出てもらいたいけど、どんな役がいいだろう?”というところから、あのクロバネというキャラクターが、その場で、それこそ、あの2時間で出来上がったんですよ」。

現在はロスを拠点にハリウッドで活動している。次回作は『Midnight Meat Train』(原題)だ。
「クライヴ・バーカーというすごく有名なホラー作家が書いた小説が原作なんです。実はこの本が出たのは1987年で僕は17歳でした。イギリスからとんでもないホラー小説の新人が現れたってうわさがあったんですよ。すごい楽しみにしていてい発売日に買って読んで、ぶっ飛びましたね。そういう意味ではすごく運命を感じますよ。ハリウッドには、ポーンと行って、またすぐ帰ってきてもしょうがないと思うので、やっぱり向こうでやれることはガーッとやろうと思ってますね。向こうで自分で立ち上げてる企画もいっぱいあるので、いける限り負けるまでは向こうで頑張ってみようと思ってますよ」と豪快に笑った北村監督。本作のDVD特典映像に関しても、「DVDには非常にこだわっているので、盛りだくさんの特典を出来るかぎり入れよう」としつつも「僕が(ロスに)帰るまで忙しくて作れないとなると、なくなるよ」とおどけていた。でもそこは北村監督、きっちりかっちり盛りだくさんである。

『ラブデス』 プレミアム・エディション
発売中
発売:ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
販売:ジェネオン エンタテインメント
価格:4,935円(税込)
《text:cinemacafe.net》

特集

page top