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佐藤隆太「全員が魂の全て、全身全霊をかけて作った映画」『ガチ☆ボーイ』

2004年に公演された人気劇団・モダンスイマーズの傑作舞台「五十嵐伝〜五十嵐ハ燃エテイルカ〜」を映画化した『ガチ☆ボーイ』。事故による高次脳機能障害を負ってしまった青年が学生プロレスと出会い、頭で覚えていなくても、筋肉痛やアザなど、身体が覚える“記憶”で生きる実感を取り戻す感動青春映画の本作が3月1日(土)に公開初日を迎え、主演の佐藤隆太、向井理、宮川大輔、川岡大次郎、そして小泉徳宏監督が舞台挨拶を行った。

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『ガチ☆ボーイ』初日舞台挨拶にて(左から)小泉監督、宮川大輔、佐藤隆太、向井理、川岡大次郎
『ガチ☆ボーイ』初日舞台挨拶にて(左から)小泉監督、宮川大輔、佐藤隆太、向井理、川岡大次郎
  • 『ガチ☆ボーイ』初日舞台挨拶にて(左から)小泉監督、宮川大輔、佐藤隆太、向井理、川岡大次郎
  • 『ガチ☆ボーイ』初日舞台挨拶にて 佐藤隆太
  • 『ガチ☆ボーイ』初日舞台挨拶にて 向井理
2004年に公演された人気劇団・モダンスイマーズの傑作舞台「五十嵐伝〜五十嵐ハ燃エテイルカ〜」を映画化した『ガチ☆ボーイ』。事故による高次脳機能障害を負ってしまった青年が学生プロレスと出会い、頭で覚えていなくても、筋肉痛やアザなど、身体が覚える“記憶”で生きる実感を取り戻す感動青春映画の本作が3月1日(土)に公開初日を迎え、主演の佐藤隆太、向井理、宮川大輔、川岡大次郎、そして小泉徳宏監督が舞台挨拶を行った。

舞台上に登壇者が登場すると、満員の会場からは大きな拍手と歓声が。そんな中、脳障害を負った主人公・マリリン仮面こと、五十嵐良一を演じた佐藤さんは「本当に言葉に出来ないというか、本当に嬉しい気持ちでいっぱいです」と、まずは挨拶。「この映画は昨年の7月、8月という真夏に、北海道でみんなで合宿状態で撮った作品です。僕だけではなくキャスト、スタッフ全員が、もう、魂の全てと言いますか、全身全霊をかけて作りました。その作品が今日の初日に、みなさんに観ていただけて、本当に嬉しい気持ちでいっぱいです。もっと言いたいことはたくさんあるんですが、あの…本当に嬉しい気持ちでいっぱいです(笑)」と感無量の様子だった。

舞台は大学のプロレス研究会・HWA。このHWAのOBであり、現部員の良き理解者であるチョチョチョッピ君島を演じた宮川さん。劇中、アドリブがあったのかという質問に、「それはもうバンバンありましたよ。ね、監督?」とにこやかに答えるも、「やってみて、『うーん、それはやっぱり止めましょう』みたいなのもやっぱりありましたし、僕が『こんなのはどうでしょうか?』と、やってみて、『うん…まぁ、元のでいきましょうか』とか言われたり…」と続け「なかったんですか?」とツッコミが。佐藤さん曰く「でもやっぱり大輔さんは、プロレスの実況をするシーンの中に、その巧みに散りばめられたものがありましたよ。それによってリングの上にいる僕たちがハッとするような…。本当ですって(笑)!」だそうだ。

“ドロップキック佐田”として華麗なドロップキックを披露してくれた川岡さん。人気レスラーであるにもかかわらず、彼女の影響でミュージシャンに転向しようとして牧場で歌うシーンがある。「監督と佐田像を作るときに、彼の音楽性について話し合ったんです。やっぱり音楽性も彷徨っていたいということで、ビジュアル系なのに尾崎チックな歌を歌おうか、というような話が出ました。歌詞に関しては、あれはアドリブです、大輔さん。5テイクくらい全部違うセリフで、何を言ってたか憶えてないんですけど(笑)」と、微妙に宮川さんをフォロー(笑)。

HWAのキャプテン、レッドタイフーンを演じた向井さん。現場の雰囲気について聞いてみると…「そうですね」といきなり佐藤さんが! 「言いたいことがたくさんある」からと言って、仲間のコメントをじゃまするのは良くないです。肝心の撮影現場の雰囲気は、「北海道で2か月間缶詰状態だったんですけど、HWAという北海道学生プロレス連合の合宿のように過ごしました。雰囲気がすごく良かったので、それが画面に出てると思いました」とのこと。そんな合宿生活で、向井さんは肋骨を骨折したそうだが、「北海道に入って2日目くらいに折ってしまい、ずっと折れっぱなしだったみたいなんですけど、病院にも行かなかったので、知らなかったんです。ちょうど折って2週間目くらいにドロップキックされるシーンがあって、いま思えば怖いですけど、楽しかったです」と、まさにガチンコなコメント。

CGもスタントも一切使わず、全てのシーンを俳優たちが演じた本作を見事に撮りあげた小泉監督。「五十嵐くんの障害を通して、彼に教わることがいっぱいありました。普段、僕らが嫌がるような肉体的な傷や、精神的な傷ですら、自分たちの人格を形成する一部なんだと改めて思い知らされました。この五十嵐くんの姿を通して、生きるってどういうことなんだろうと、もう一回考えるきっかけになればいいなという思いを込めて、この映画を作りました」と熱い思いを語ってくれた。

佐藤さんが、「僕は五十嵐という役に出会えて本当に幸せでした。この役を自分が演じたというよりは、男・五十嵐が常に僕のそばにいてくれているような気がして、本当に大好きな人です。でも彼は一日一日記憶がリセットされてしまうので、五十嵐の生きざまをぜひ、みなさんの胸に刻んでやってください」とアピールする『ガチ☆ボーイ』は全国にて公開中。
《シネマカフェ編集部》

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