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椎名桔平、『余命』脚本読んで涙、撮影中も涙! 松雪泰子「生きる力感じられる作品」

子を授かった喜びも束の間、乳がんの再発を知った外科医の滴。出産するか? それとも治療に専念するか——? 生と死の境で葛藤する一人の女性の選択、そして彼女を支える夫との絆を描いた『余命』が2月7日(土)に公開を迎えた。初日の舞台挨拶に主演の松雪泰子と椎名桔平、奥貫薫、宮崎美子、そして生野慈朗監督が登壇した。

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『余命』公開初日舞台挨拶。(左から)宮崎美子、椎名桔平、松雪泰子、奥貫薫、生野慈朗監督、twenty4-7
『余命』公開初日舞台挨拶。(左から)宮崎美子、椎名桔平、松雪泰子、奥貫薫、生野慈朗監督、twenty4-7
  • 『余命』公開初日舞台挨拶。(左から)宮崎美子、椎名桔平、松雪泰子、奥貫薫、生野慈朗監督、twenty4-7
  • 過酷な運命に翻弄されつつも強く生きる滴を演じきった
  • 涙涙の椎名桔平
  • 役からかなり大きな影響を受けた様子
  • 「生きる力を感じるポジティブな作品」としっかりアピール
  • 語るも涙、読むも演じるも涙
  • 滴たちを温かく見守る隣人
  • 滴の親友で同僚を演じた
子を授かった喜びも束の間、乳がんの再発を知った外科医の滴。出産するか? それとも治療に専念するか——? 生と死の境で葛藤する一人の女性の選択、そして彼女を支える夫との絆を描いた『余命』が2月7日(土)に公開を迎えた。初日の舞台挨拶に主演の松雪泰子と椎名桔平、奥貫薫、宮崎美子、そして生野慈朗監督が登壇した。

松雪さんは、命に関わる重大な決断を迫られる滴という役について「演じるにはすごい難役だな、と思いました。静かにシーンが進んでいく中で、彼女の感情の移り変わり、生きている様を繊細に表現できたら、と思いながら演じました」と撮影に臨んだ気持ちを明かしてくれた。作品については「命や家族のつながりについて様々な視点で描かれています。この作品と出会って、命が終わるその日まで、一日一日を大切に生きようという思いを強くしました。全ての瞬間が愛おしく、そして支えてくれる人々への感謝の気持ちが心から湧き上がるようになりました」と語り、役の中だけでなく、実生活の上でも大きな影響を受けたようだ。

滴の親友であり、同僚のきり子役の奥貫さんは「私は滴と一緒の世代で、結婚もしておらず子供もいませんが、真剣に『自分ならどうする?』ということを考えさせられました。もし、滴のような選択をしなくてはならない日がいつか来たら、そのときはこの作品、そして松雪さんの姿をきっと思い出すだろうと思います」と真摯に語った。

宮崎さんは、滴たちを見守る隣人の秀実を演じたが「最初に脚本を読んだときは、胸が詰まって読めなくなってしまいました。家族でもないし、友人とも言えない存在ですが、『私たちに何ができるんだろう?』と考え、きっと二階堂智さん演じた夫ともいろんな話をしたり、自分たち夫婦のあり方を考えたりもしたんだろうな、と想像しながら読み進めました。滴たちは自分というものを持っている大人の夫婦で、そんな彼女たちにどこまで踏み込んでいいのか、と測るのも難しかったです」と演じる上での様々な思いを語った。

そして、滴を支えるカメラマンの夫・良介役の椎名さんは最初に脚本を読んだ感想を尋ねられ「本当に素晴らしい脚本で、海岸のシーンを読んだときは泣けてきて仕方がなかったです。このシーンに向かって演じれば間違いないんだ、という気持ちでした」と語った。このときだけでなく、撮影に入ってからもこみ上げる熱いものを抑えきれなかったようで「滴の声をテストで聞いてるだけでももうダメなんです(苦笑)。監督もそれを見て、『じゃあ、もういきなり本番で行こう』と言ってくださって。原作の小説の舞台が奄美大島で、撮影もそこで行われたんですが、そこに行くだけで劇中の世界の人間の気持ちになれました」と充実した表情で語った。

生野監督は「最初に原作を読んだときは『この2人は何をやってるんだ?』と思いました。でも、読み進む内に最初に感じた矛盾をチャーミングなものだと感じるようになり、そこから生きる力を読み取りました。松雪さんと椎名さんは、セットに入ると本当にその家に何年も住んでいる夫婦のように見えました」とふり返った。

この日は、本作の主題歌「Get A Life」を歌うtwenty4-7の2人も祝福に駆けつけ、会場から大きな拍手を浴びていた。そして、最後に松雪さんが「生きる力を感じるポジティブな作品です」とアピール。盛況の内に舞台挨拶は幕を閉じた。

『余命』は新宿バルト9ほか全国にて公開中。
《シネマカフェ編集部》

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