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俳優、父親として…生き方すべてが格好いい男、ヒュー・ジャックマンの「真の強さ」

現在、活躍しているハリウッド・スターの中で、すべてを兼ね備えた完璧な俳優は誰? と聞かれたとしたら、多くの人がヒュー・ジャックマンと答えるのではないだろうか。当たり役となった『X-MEN』シリーズのウルヴァリン役で確かな地位を確立し、その素晴らしい演技力と端正なルックス、たくましい肉体美で多くの女性を魅了し続ける──。さらに、私生活では浮いた話ひとつない愛妻家の夫、子煩悩な父親として有名だ。そんな“完璧”な男ヒュー・ジャックマンが、12月9日(金)公開の新作『リアル・スティール』で演じるのは、恋人としても父親としても“ダメ”なレッテルを貼られた男・チャーリー。負け犬ヒーローが立ち上がり、愛を育んでいく姿を感動的に演じている。

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『リアル・スティール』 ヒュー・ジャックマン
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現在、活躍しているハリウッド・スターの中で、すべてを兼ね備えた完璧な俳優は誰? と聞かれたとしたら、多くの人がヒュー・ジャックマンと答えるのではないだろうか。当たり役となった『X-MEN』シリーズのウルヴァリン役で確かな地位を確立し、その素晴らしい演技力と端正なルックス、たくましい肉体美で多くの女性を魅了し続ける──。さらに、私生活では浮いた話ひとつない愛妻家の夫、子煩悩な父親として有名だ。そんな“完璧”な男ヒュー・ジャックマンが、12月9日(金)公開の新作『リアル・スティール』で演じるのは、恋人としても父親としても“ダメ”なレッテルを貼られた男・チャーリー。負け犬ヒーローが立ち上がり、愛を育んでいく姿を感動的に演じている。

『ロッキー』や『炎のランナー』、『いまを生きる』などスポーツをテーマにした作品に影響を受け、いつか自分も出演してみたいと心待ちにしていたヒューにとって、夢をなくした元ボクサーの再起、母を亡くした息子と父親の絆、ロボットが繰り広げる格闘技の迫力、そのすべてが詰まった『リアル・スティール』の世界感は、まさに彼が「待ち望んでいた」ものだった。この作品の魅力を語るとき、ヒューの眼差しは艶やかな大人の色気からやんちゃな少年に変わる。
「製作のスティーブン・スピルバーグ、監督のショーン・レヴィ(『ナイト ミュージアム』シリーズの監督)、彼らと一緒に仕事ができるということは確かに大きな決め手だった。けれど、それ以上に僕が惹かれたのは、ストーリーの良さ。大好きなスポーツ映画の醍醐味があって、父子の関係を中心に人間ドラマが描かれている。しかも負け犬が這い上がっていくストーリーに惚れてしまったんだ」と熱く語るように、ダメな父親と心を閉ざした息子が徐々に心を通わせていく絆は、涙なしには見られないだろう。

観客の涙を誘うのは、チャーリーの息子・マックスを演じた子役のダコタ・ゴヨの名演技にもあると賛辞を贈る。
「とにかく、ダコタは素晴らしい俳優だね。撮影の間は毎日一緒に過ごして2人ともチャーリーとマックスになりきっていたんだけれど、チャーリーはマックスに向かって、僕の普段の生活では絶対に口にできないような暴言を吐きまくるんだ。ダコタは『もっとつらくあたってもいいよ』、『意地悪してもいいよ』って言ってくれたけれど、僕の性格的になかなかつらくあたることはできなくてね。でも、あんな暴言を口にしたことでストレス発散になっていたかもしれない(笑)」。心底、チャーリー役を楽しんだようだ。

ダコタ・ゴヨの演技もすごいが、レヴィ監督が「本物の感情を表現できる稀有な役者」と絶対的な信頼を寄せるだけあり、ダメな父親を愛すべきキャラクターに創り上げることができたのは、ヒュー・ジャックマンだからこそ成し得た業。ヒューはチャーリーの魅力をこう語る。「チャーリーはサバイバーで、あの手この手で人生をすり抜けてきたような男。もともと魅力を兼ね備えているけれど、自分を見失い、自分を信じることができなくなっている男でもあるんだ。そんなチャーリーを立ち直らせてくれる、魅力ある人間だと気づかせてくれるのが、息子のマックス。父と子の絆も映画の核になっているんだ」。

また、「実は自分の子供たちが僕の出演する映画を観たのは、『リアル・スティール』が初めてなんだ」というコメントは老若男女、幅広い人たちに響く映画であることを証明している。
「ウルヴァリンはまだちょっと早いなと思って見せていなかったんだけれど、今回の映画は素晴らしい家族向けの映画だからね。もう3回も一緒に観ているよ。子供たちの同級生まで一緒に連れて行かされたうえ、妻と義理の母も加わって、家族総出で観に行ったんだ(笑)。みんなとても気に入ってくれて、特に女性たちはポロポロ泣いていたね。そして、初めて子供に見せられたという意味では、お父さんの職業は格好いい職業なんだぞ! と、やっと認めてもらえた気がするんだ。ただ、ベイリー役のエヴァンジェリン・リリーとのキスシーンがあることをうっかり忘れていて、隣で観ている子供が『お家に帰ったらお母さんに怒られるよ〜!』ってささやいたときはドキッとした(笑)」と、はにかみながら家族とのエピソードを語る姿からは、やはり良き父親であることが伝わってくる。

スピルバーグが11年にわたり温めて映画化を実現させたロボット格闘技というアイディア、そこに添えられたメッセージついては、こう代弁する。
「この映画のもうひとつのメッセージとして、“使い捨て文化”に対する批判が込められていると思うんだ。今の時代は新しいもの、最新のものに飛び付いて、用が済んだら捨ててしまう傾向にあるけれど、そうではなく、古い中にも良いものがある、大切に使えば良い結果が待っているということを、旧型ロボットATOMを通じて伝えている。それは人間にも言えることで…僕自身、年を重ねてオンボロになっても味が出てくるような、そんな人間を目指したいと思っているよ。ATOMと同じようにね」。

ちなみに、ヒューが捨てられずにずっと大切にしているのは車。「ものすごくポンコツですぐに壊れるんだけど、どうしても手放せなくてね。今でも大切に乗っているよ」。話を聞けば聞くほど“完璧”な男であることを実感させられる。

生き方すべてが格好いい男が最後に語ってくれたのは、スピルバーグがタイトルに込めた「リアル・スティール=本当の強さ」にも通じるヒュー・ジャックマン流の強さ。それは──「勇気を持つこと、自分を信じること、つらくても真実を口にすることだと思う。本当のことを言えることが真の強さなんじゃないかな」。特別ではない、当たり前だけれどなかなか言えないことを、何の迷いもなく照れもなく語れること、それこそが彼の最大の魅力なのかもしれない。

《text:Rie Shintani》

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