先日ふと『トゥモロー・ワールド』をDVDで観直したのですが、今日2月2日(土)の深夜にテレビで放送することを先ほど知りまして、またまた観てしまいそうですwというのは、劇場公開された2006年の個人的ベスト1であり、生涯ベストの何本かに入るような作品、ようは大好きな映画なのです。18年間、子供が誕生していない。人々は希望を失い、荒廃した世界。この遠くない近未来が舞台。設定はSF、物語はヒューマン、臨場感ある戦争アクションでもあり、命の尊さ、地球の未来を案ずるメッセージも伝わり。たくさんの要素が詰め込まれているのに、徹底したリアリズムのおかげで映画は薄まらない。しかもコンパクトな109分!ラストも秀逸、深い余韻。ここから別の新しい映画が始まってもおかしくない。多くの人が絶賛している長回しは本当にすごいです。観客は壮絶な銃撃戦の中に放り込まれ、そこで、ある1つの生命をめぐる奇跡に遭遇します。原題は「CHILDREN OF MEN」原作小説のタイトルでもある、『人類の子供たち』こちらの方が作品の本質を表しています。SF大作として売るか、ヒューマンドラマとして売るか、宣伝マンとしては悩ましいところ。未見の方はぜひぜひ。「Ruby Tuesday」の軽やかなメロディが胸に残ります。