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【MOVIEブログ】『みなさん、さようなら』

『みなさん、さようなら』鑑賞。自分の生まれ育った街にも、団地はたくさんあった。平和と閉塞感が共存した集合住宅地は

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『みなさん、さようなら』-(c) 2012「みなさん、さようなら」製作委員会
『みなさん、さようなら』-(c) 2012「みなさん、さようなら」製作委員会
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『みなさん、さようなら』鑑賞。

自分の生まれ育った街にも、
団地はたくさんあった。
平和と閉塞感が共存した集合住宅地は、
しだいに姿を変え、時代とともに変化していく。
すばらしいロケーションのおかげで、
当時の記憶もよみがえる。


団地から外に一歩も出ないで生きると決めた主人公、悟。
団地の中だけで生活し、団地で就職し、団地をパトロールし、団地の中で恋をして。。
そして、この団地は自分が守るとトレーニングを欠かさない毎日。。。

前半は、この無垢すぎる少年のようなキャラクターの暮らしぶりを、
ある種ファンタジーとして観ていた。ほのぼのとユーモラスに、
こんな人間が1人くらいいてもおかしくはないかなと。

しかし、この映画は、ゆるやかに姿を変えていく。

悟が団地で生きる理由が明らかになりつつ、
これまで観てきた20年間の団地内人生の情報が上書きされ、
観客の感情は再構築される。コミカルな喜劇から、ぐっとくる人間ドラマへ、
映画は大きく変貌を遂げるのだ。

『フォレスト・ガンプ』を少し思い出した。世界中を走り回ったガンプとは違い、
こちらはおもいっきりミニマムな世界(団地)だけど。

さて何回、“団地”と書けばいいのやら。
《text:Shinpei Oguchi》

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