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トム・ハンクス、約30年の役者人生を注ぎ込んだ 『クラウド アトラス』6人の男たち

映像革命を巻き起こした『マトリックス』三部作から10年――映画史を再び塗り替えるため、ウォシャウスキー姉弟監督と『ラン・ローラ・ラン』の奇才トム・ティクヴァ監督が…

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『クラウド アトラス』トム・ハンクスの“6変化”
『クラウド アトラス』トム・ハンクスの“6変化”
  • 『クラウド アトラス』トム・ハンクスの“6変化”
  • 『クラウド アトラス』トム・ハンクス(第1の男/ドクター・ヘンリーグース)
  • 『クラウド アトラス』トム・ハンクス(第2の男/安ホテルの支配人)
  • 『クラウド アトラス』トム・ハンクス(第3の男/研究者アイザック・サックス)
  • 『クラウド アトラス』トム・ハンクス(第4の男/作家ダーモット・ホギンズ)
  • 『クラウド アトラス』トム・ハンクス(第5の男/コメディ映画の俳優)
  • 『クラウド アトラス』トム・ハンクス(第6の男/ヤギ飼い・ザックリー)
映像革命を巻き起こした『マトリックス』三部作から10年――映画史を再び塗り替えるため、ウォシャウスキー姉弟監督と『ラン・ローラ・ラン』の奇才トム・ティクヴァ監督がタッグを組んだ『クラウド アトラス』。先月には監督3名が来日し、赤髪ドレッド・ヘアのラナ・ウォシャウスキーのインパクト大のビジュアルも話題となったが、本作で更なるインパクトを残したのが、トム・ハンクスだ。今回、その1人6役を見事に演じ分けたトムの“6変化”をご紹介。

舞台は、19世紀から24世紀。過去、現在、未来にまたがる500年の間の6つのエピソードが描かれていく。悪人で始まるが、様々な数奇な経験を経て、ついには世界を救うまでに魂が成長していく主人公にトムが扮する。さらに共演にはハル・ベリー、スーザン・サランドンらオスカー俳優を始め、ヒュー・グラント、ヒューゴ・ウィービング、さらに韓国が誇る若手女優ペ・ドゥナなど国際色豊かな豪華俳優陣がキャスティングされている。

本作でトム演じる主人公は、6つの時代と場所で、6つの人生を生きる男。その人生は悪人で始まり、様々な数奇な経験を経て、ついには世界を救うまでに魂が成長していくというキャラクターだ。この難役を、2度のアカデミー賞に輝いた名優・トムが、これまでのキャリアのすべてを注ぎ込んで作り上げたのだ。

そんな渾身の役者魂でトムが演じた、6人の男たちがまた実に個性豊か。第1の男は、金の亡者の医者のドクター・ヘンリーグース(1849年・南太平洋諸島)という悪人。次なる第2の男は、金目の物は見逃さない安ホテルの支配人(1936年・スコットランド)。第3の男は、ある女性ジャーナリストと出会い会社を裏切ろうとする原子力発電所の研究者アイザック・サックス(1973年・サンフランシスコ)。第4の男は、下品で暴力的な作家ダーモット・ホギンズ(2012年・ロンドン)。第5の男、コメディ映画の俳優(2144年・ネオ・ソウル)。そして、地球規模の大破壊を生き抜き、平和を望むヤギ飼いのザックリー(2321年・現在のハワイ近郊)。

本当に、1本の映画にこれだけのキャラクターと時代設定が詰まっているのか? と、驚くばかりだが、この6人を演じ分けたトムの演技巧者ぶりはもはや“怪演”の域? 

トムは撮影に至るまでを「どのキャラクターに関しても3日くらいかけてメイクテストと衣装合わせをやったんだ。一つのキャラクターに対し、6つか7つのバージョンが用意されていて、パーツを取捨選択してゆっくりとそのキャラクターを作っていったんだ。それが終わると鏡に映るのはまるで別人! あれは特別な楽しみだったね」と撮影当時をふり返っている。

ラナ・ウォシャウスキー監督はそんなハンクスを「この映画で、トム・ハンクスが見せる演技の幅と内容は、それまでのトム・ハンクスでは決して見られなかったものよ。特に2012年のダーモット・ホギンズ役のときなんて!」と諸手をあげて絶賛する。

堕落したグースから高尚な魂へと至ったザックリーまで、トムが演じた6人の男たちの中には過去の面影は残っている。「ザックリーがまた暴力的になり得る状況に追い込まれる瞬間があるんだ」とティクヴァ監督も説明する。「彼は、ある戦士のノド元にナイフを突きつける。トム・ハンクスはとにかく素晴らしい俳優なので、そのザックリーの表情に、これまでのキャラクターたちの面影がかぶさって見えるんだよ。ザックリーの遺伝子のどこか奥深くに、ずっと昔の人殺しであるグースの力が潜んでいるんだ」。

約30年にもおよぶトムの俳優人生の集大成をぜひ味わってみたい。

『クラウド アトラス』は3月15日(金)より丸の内ピカデリーほか全国にて公開。
《シネマカフェ編集部》

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