タランティーノ、故・深作欣二監督譲りの“仁義”への思いを熱弁!

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『ジャンゴ 繋がれざる者』ミニ記者会見
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アカデミー賞作品賞ノミネートの最新作『ジャンゴ 繋がれざる者』を携えて来日中のクエンティン・タランティーノ監督が2月15日(金)、都内で行われた記者会見に出席し作品への熱い思いを語った。

ジェイミー・フォックスにクリストフ・ヴァルツ、レオナルド・ディカプリオら豪華スターを擁し、黒人で元奴隷の身でありながら賞金稼ぎとなって白人への復讐と愛する妻の奪還を誓う主人公・ジャンゴの戦いを描く。

拍手に迎えられて登場したタランティーノは「なぜいまの時代に西部劇を?」という問いに「映画を作り始める前からいつか西部劇をという思いは持っていたんだ」と明かす。「いままでの『イングロリアス・バスターズ』や『キル・ビル』でも西部劇的な要素を踏襲していたけど、今回は100%の西部劇。単なる西部劇でなく、これまで触れられることがなかった奴隷制度を描こうと決めたんだ」と語った。

黒人のジャンゴとドイツ人の元歯科医のシュルツのコンビが次々と賞金首を討ち取っていくさまは痛快! ジェイミーとクリストフについて「2人は役者としても人間としても全く個性が違うタイプ」と語る。そして「撮影が進む中で『この2人のコンビはすごいぞ』と思ったのが、日ごとの撮影シーンが映された映像を見たときだね。極上のマジックだと感じたよ。『明日に向って撃て!』のサンダンスとブッチに続く最高のウエスタンコンビが誕生したと思ったよ」と称賛を送る。

さらにディカプリオが、奴隷農園の“王”として初めて本格的な悪役を演じていることも話題を呼んでいるが、このキャンディという役を当初の脚本では60代くらいの男に設定していたという。「脚本を読んだ彼から会いたいと連絡があって話を聞いたんだけど、いろんなアイディアを聞いて『これはもっと若くした方が面白いかも』と思ったんだ。悪の“帝王”よりも(もっと若い)カリギュラやルイ14世のように手に負えない“王子”にした方がいいんじゃないかってね。実際の演技は見事としか言いようのない素晴らしいものだったよ。彼は作品を背負える世界有数のスターであるけど、同時に素晴らしいキャラクター俳優でもあるんだ。役に埋没してレオ自身の面影が見えなくなるほどで、特にハンマーを手にするところは空恐ろしさすら感じたよ」と称えた。

愛する妻を取り戻すという恋愛要素も取り入れた本作。「復讐のための復讐にしたくなかった。ジャンゴを動かすもの、それは愛なんだ!」と語り、大好きな日本映画『仁義なき戦い』(深作欣二監督)を引き合いに“仁義”について熱弁をふるう。「英語では説明しづらい言葉だけど、深作監督に定義を聞いたら『世界で一番したくないことだけど、しないではいられないこと』と言われた。やっと自由の身になった男が逃げ出したはずの地獄に再び戻る。愛する女性をこれ以上奴隷のままでいさせることはできないから。それが“JINGI”なんだ!」。

初めて脚本・監督を手がけた『レザボア・ドッグス』から約20年が経つが、本作は興行的にもキャリア最高の勢いで世界中で観客を動員している。タランティーノは「自分の“アレ”を差し出すような思いで常にリスクを背負いながら映画を作り続けているよ(笑)」と最後は下ネタを交えつつ映画作りへの情熱を熱く語り、報道陣からは拍手がわき起こった。

『ジャンゴ 繋がれざる者』は3月1日(金)より公開。
《text:cinemacafe.net》

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