とんだハプニングに感涙スピーチ… アカデミー賞は生中継が一番面白いワケ【前編】

映画といえば、再生メディアの王様。特にハリウッドでは、膨大な予算と時間を使い、さまざまなテクニックを駆使し、長時間の編集作業を経て、総合的な映像作品を作り上げています。

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第84回アカデミー賞(ナタリー・ポートマン、ジャン・デュジャルダン)-(C) Getty Images
  • 第84回アカデミー賞(ナタリー・ポートマン、ジャン・デュジャルダン)-(C) Getty Images
映画といえば、再生メディアの王様。特にハリウッドでは、膨大な予算と時間を使い、さまざまなテクニックを駆使し、長時間の編集作業を経て、総合的な映像作品を作り上げています。俳優たちにとっても、入念なリハーサル、数多くのカット、そしてテイクを経て撮影するもの。映画の多くが、計算し尽くされた末に完成したものであることは皆さんがご存じのことでしょう。

つまり、そこにあるのは生の臨場感、興奮とはひと味違った、演出された面白さ。もちろん、それこそが映画の魅力ではあるのですが、たまには、計算外の面白さも見てみたいものですよね。それならば、やっぱり“生”。特におすすめなのが、映画界で最も華やかな米国アカデミー賞授賞式の生中継は注目です。

アカデミー賞といえば、世界最高の権威ある賞。その授賞式の歴史は、ハプニングの歴史でもありました。生放送ではあまりにいろいろ起こるせいで、主催者側も今ではハプニングが起きたときのリスク対策として、常に5秒遅れで放送しているほど。発端は、同じく生放送だったスーパーボウル放映時に起きた、ジャネット・ジャクソン“胸ポロリ”事件を教訓にしたそう。業界の有力者たちが集まるアカデミー賞受賞式には、誰もが緊張の面持ちで登場しますから、さすがにあの場で“ポロリ系”は…と思いきや、実はアカデミー賞授賞式でも、語り継がれている裸系ハプニングがあるのです。

それは、1974年の第46回授賞式のこと。生放送の真っ最中にVサインをした全裸男が画面を横切ると言う事件が発生。会場が凍り、お祝いムードに水を差されそうになった時、司会を務めていた俳優のデヴィッド・ニーヴンが「貧相ですな」とコメントし笑いを取ったという逸話も残っています。

視聴者にとっては爆笑ネタでも、アカデミーにとっては不名誉このうえないハプニング。こんな経験を持つだけに、アカデミーも用心したいところなのでしょう。とはいえ“5秒遅れ”は、何を言い出すかわからない受賞者たちのスピーチを警戒してのリスク管理であるとの噂も。個性の強いアーティストたちの集まりであり、言論の自由については主張が強い業界の祭典であり、興奮した受賞たちは何を口走るのかもわからない状態でもあるので、発言内容を規制するのは不可能だし野暮。それだけに、世界各国に同時生中継されているこの機会を逃すまいと目論んでいる出席者たちもいるわけで、政治的な過激発言も後をたちません。例え、受賞者たちがどんな発言をしたとしても、それ自体を5秒で編集するのは無理なわけで、その間にできることといえば、放送禁止用語にピーを入れることぐらいなものでしょう…。


特集「2013 ACADEMY AWARDS」
http://www.cinemacafe.net/feature/oscar2013/

生中継!第85回アカデミー賞授賞式
2月25日(月)午前9:00より生中継 [WOWOWプライム]
リピード放送 2月25日(月)21:00
《text:June Makiguchi》

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