【ゆうばり国際映画祭】夕張ならでは! 映画祭の楽しみ方

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「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭 2013」
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  • 「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭 2013」ご当地ゆるキャラ“メロン熊”
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  • 「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭 2013」名物“ストーブパーティ”
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  • 「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭 2013」古き良きペンキ看板
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先日より開催中の「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」。オープニングの『ジャンゴ 繋がれざる者』を始め、洋画・邦画を問わず公開前の話題作をひと足早く鑑賞できるのは映画祭の楽しみだが、地方の映画祭には“この街だからこそ”の様々な楽しみも盛りだくさん! 

特に、このゆうばり国際映画祭は市の財政破綻で一時は中止に追い込まれた後、有志の市民の手によって復活した経緯もあってか、市民の映画祭に対する思い、ゲストに対する温かいもてなしの心がしみじみと感じられる。夕張を訪れたゲスト、報道陣を「おかえりなさい」という言葉で迎えてくれるのもそんな温かいもてなしの一つ。

ご当地と言えば、歓迎の市民に混じってひときわ存在感を発揮していたのが恐怖のゆるキャラとしてネットを中心に全国区の知名度を得つつある“メロン熊”である。地元の物産センターのマスコットで「凶暴な熊がメロン畑を荒らしておいしいメロンを食べたことで“変身”した」とか…。少し愛嬌の感じられるマイルドなタイプと狂暴化したタイプがあり、映画祭に来ていたのは前者。狂暴化したタイプに至ってはもはや“ゆるキャラ”の枠を超えてR指定が入りそうな容貌だ。口の部分が可動式で歯ぐきまでリアル! 以前、保育園を訪れた際に園児たちが泣きじゃくったというエピソードは聞いていたが「泣く子も黙る」どころか、下手をすれば吐血しそうな勢いである。映画祭最年少ゲストとして来場した人気子役の鈴木福くんと過激なバトルを繰り広げたようで、この武勇伝(?)と共にますます人気は広まっていきそうだ。

公式のスケジュール内でも北海道ならではのイベントが多数。23日(土)に「北海道ロケトークスペシャル」と銘打って開催されたトークイベントには、クロージング招待作品で、夕張も舞台となっている『スイートハート・チョコレート』の篠原哲雄監督、映画祭プロデューサーの澤田直矢、さらに北海道が生んだスター大泉洋主演の人気作『探偵はBARにいる』シリーズのプロデューサーの須藤泰司らが来場。北海道ロケについて熱く語り合った。

ちなみに映画祭の取材陣に配られる冊子には、道内で過去に撮影が行われた作品がひと目で分かる「北海道ロケ地マップ」が記載されているが、改めてその作品の多さに驚かされる。ここ数年でも先述の『探偵はBARにいる』『スイートハート・チョコレート』に大泉洋&原田知世主演の『しあわせのパン』、吉永小百合主演の『北のカナリアたち』など物語の舞台そのものが北海道の作品から、『のぼうの城』のように広大な地を活かして撮影された時代劇まで多数! ゲストたちの口からは北海道ロケならではの苦労や魅力がたっぷり語られた。

クロージングの一つ前の上映作となる『じんじん』もまた北海道が舞台の作品。俳優の大地康雄が、偶然訪れた“絵本の里”として知られる剣淵町の取り組みに感銘を受け、自ら映画を企画し撮影も同地で行われた。地元と関係の深い作品がこうして数多く上映されるというのは地元の人々にとっても嬉しいこと。上映には多くの人が足を運んでいた。

そしてもう一つ、同映画祭の名物の催しであり、ゲストと市民の交流の場として欠かせないのが屋外で行われる“ストーブパーティ”! 24日(日)の日没後、メイン会場前の広場で地元の人々の厚意とゲストのカンパによって即席のテントが立てられ、ストーブを囲む形で北海道名産の海鮮や酒がふるまわれる。今年も夕方から夜の11時過ぎまで多くのゲスト、関係者、市民が足を運び、地元のおいしい食事に舌鼓を打ちながら、語り合う姿が見られた。

今年、5日間の開催期間で上映が行われるのは11会場。過去最高の145作品が上映されるが、会場とホテルを行き来する間にあちこちで目にするのが過去の名画の看板。黒澤明の名作から洋画の大作まで、映画が娯楽の中心だった古き良き時代の作品のペンキの看板がそこかしこに飾られている。そして夕闇が迫る時間帯になると、道路の脇には氷で作られた美しい灯籠が並べられ、雪と闇とほのかな明かりによる何とも幻想的な空間が浮かび上がる。映画を観る楽しみはもちろん、街にいるだけで人々の映画への愛情、そして映画のワンシーンにいるような感覚を味わえる――。これこそが多くの人々に愛され、歴史を重ねてきたこの映画祭の魅力なのだ。

「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」は2月25日(月)まで開催。
《text:cinemacafe.net》

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