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大友啓史監督が立命館大学にて登壇、映画・ドラマの舞台裏を講演

大友啓史監督が立命館大学衣笠キャンパスにて登壇、『るろうに剣心』シリーズや『龍馬伝』の舞台裏について演出家の視点から180分にわたり講演した

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[大友啓史監督が立命館大学にて登壇、
『るろうに剣心』シリーズや『龍馬伝』の舞台裏について演出家の視点から講演。]

京都の立命館大学衣笠キャンパスで、大河ドラマ『龍馬伝』、そして劇場用映画『るろうに剣心』などで知られる映画監督、大友啓史氏が180分にわたり講演した。
冒頭で流した『るろうに剣心京都大火編』の予告編で会場から大喝采を浴びた監督は、「(予告編で)皆さんの期待を更に高めたとしても、それを上回る驚きを実感していただけると思う」と、作品の出来にあらためて自信を見せた。

また、講演では「面白い映像とは何か?」をテーマに自身が関わってきた映像プロジェクトにおいて如何なる創意工夫をこらし、新たな表現を生み出してきたのかを語った。
土曜ドラマ『ハゲタカ』では、「他の人がやったことをないことをする」という発想で、「ハゲタカファンド」という非常に難しいテーマを選びつつも、虫取りシーンなどを冒頭に挟むなどしてより多くの人に共感を得られるように努力したという。一方、『白州次郎』では、アメリカンイングリッシュを流暢に話せる白州次郎役の伊勢谷友介氏に英語の発音で最も品格があると言われるクイーンズイングリッシュを徹底的に練習してもらい、マッカーサーを演じる米国人俳優と対峙させることで権利に屈しない骨太の白州像を描き出した。

また、『龍馬伝』については、これら2作で培った手法を大胆に取り入れつつ「偉人を描く」、「歴史をなぞる」という従来の偉人伝的スタンスから決別し、幕末という状況のリアリズムにはこだわりつつ、思想と思想のぶつかり合いという当時の熱量を伝えることを意識したとのこと。
また1年間にも及ぶドラマという枠組みを活用し、役者の自然な演技を生み出す環境づくりにも気を使った。ここで、岡田 以蔵の処刑シーンで撮影した時間は14~5分だったのにも関わらず、実際のシーンで使われていたのはわずか2、3分程度だったと明かし、会場を驚かした。

■ 『るろうに剣心』では、アクションとリアリティの創出を徹底的にこだわる

これらをふまえ、講演の総括として、冒頭ではじめた『るろうに剣心』に戻り改めて解説。映像化にあたってのこだわりは、剣心が習得している飛天御剣流の「神速」と呼ばれるダイナミック且つスピーディーな体さばきや剣さばき。剣心が原作の中でよく使っている「ござる」や、「おろ」といった表現は、剣心役の佐藤健氏が、人斬りとしての過去とは違った自分を演じるツールとしての表現であることを充分理解したうえで使っていたため、台詞回しにも無理がなかったとのこと。

なお、8月1日に公開予定の『るろうに剣心京都大火編』では、同シリーズ最大の敵である志々雄真実が登場するが、原作での包帯姿の異様な出で立ちを如何に実写において違和感無く表現出来るかについて研究を重ね、圧倒的な存在感を生み出すことに成功したという。 一方、アクションシーンについても、「前作の更に上を行く」と大友監督は断言。「これまで見たことが無い」という体験をさせる事を突破口として海外を狙いたいと抱負を語り3時間にわたる講義を締めくくった。

講義は長丁場でありながらもまだ聞き足りないという学生や一般の方々が長い列をつくり大友監督に質問をするという画面も見られ、監督や『るろうに剣心』シリーズが如何に注目されているかをあらためて実感できる講演会だった。
前作「るろうに剣心」も既に世界64カ国で配給され31カ所の国際映画祭りに出品されているだけに続編がどのように世界で受け入れられるかに期待がかかる。
《animeanime》

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