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【シネマモード】自分の成長に気づくことができる物語…『リトルプリンス』

誰もが知っているサン=テグジュペリの名作童話「星の王子さま」。1943年の出版以来、何と1億4,500万部以上を売り上げてきました。あなたが愛読してきた1冊もそのうちのひとつ。

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『リトルプリンス 星の王子さまと私』(C)2015 LPPTV-LITTLE PRINCESS - ON ENT - ORANGE STUDIO - M6 FILMS - LUCKY RED
『リトルプリンス 星の王子さまと私』(C)2015 LPPTV-LITTLE PRINCESS - ON ENT - ORANGE STUDIO - M6 FILMS - LUCKY RED
  • 『リトルプリンス 星の王子さまと私』(C)2015 LPPTV-LITTLE PRINCESS - ON ENT - ORANGE STUDIO - M6 FILMS - LUCKY RED
  • 伊勢谷友介&滝川クリステル&竹野内豊/映画『リトルプリンス-星の王子さまと私』吹替えキャスト  (C) 2015 LPPTV - Little Princess - ON Entertainment - Orange Studio - M6 Films
  • 鈴木梨央&瀬戸朝香&津川雅彦/映画『リトルプリンス-星の王子さまと私』吹替えキャスト  (C) 2015 LPPTV - Little Princess - ON Entertainment - Orange Studio - M6 Films
  • 『リトルプリンス 星の王子さまと私』 (c)2015 LPPTV ― LITTLE PRINCESS ― ON ENT ― ORANGE STUDIO ― M6 FILMS ― LUCKY RED
  • 『リトルプリンス 星の王子さまと私』(C)2015 LPPTV-LITTLE PRINCESS - ON ENT - ORANGE STUDIO - M6 FILMS - LUCKY RED
  • 『リトルプリンス 星の王子さまと私』(C)2015 LPPTV-LITTLE PRINCESS - ON ENT - ORANGE STUDIO - M6 FILMS - LUCKY RED
  • 『リトルプリンス 星の王子さまと私』- (C) 2015 LPPTV - Little Princess - ON Entertainment - Orange Studio - M6 Films
誰もが知っているサン=テグジュペリの名作童話「星の王子さま」。1943年の出版以来、何と1億4,500万部以上を売り上げてきました。あなたが愛読してきた1冊もそのうちのひとつ。この物語から教えてもらった大切な想いを、国境、文化、世代を超えて世界各国の多くの人々と共有できているかと思うと、とてつもなく凄いことのように思えます。

そんな素晴らしい本の魅力に、再度気づかせてくれるのが、映画『リトルプリンス 星の王子さまと私』。世界中のアーティストたちにも刺激を与えてきた物語、そしてウォルト・ディズニーやオーソン・ウェルズも映画化を試みながらも、実現できずじまいだった物語が、ついに出版から72年の歳月を経て、やっと映像化されたのです。

ここのところ読み返すことがなかったけれど、子供の頃に大好きだったという方も多いでしょうが、大人になって再び手にとってみると、ああやっぱりいいお話だと実感できるはず。その感情を例えるなら、懐かしさ。大好きだった幼馴染との再会といったところでしょうか。つまり、再会の扉を開いてくれるのが、映画に登場する“女の子”と、彼女に星の王子さまを紹介する元飛行士の老人。彼らの出会いが、私たちを星の王子さまの世界に再び誘ってくれるのです。そうして、再び入り込む星の王子さまの世界。同じ物語でも、子供の頃に抱いた印象と、大人になってから抱く思いには、違いがあるものです。それこそ、シンプルで普遍的な物語が持つ力と言えるでしょう。

私が映画をきっかけに改めてその魅力に気づかされたのが、キツネ。ひとりぼっちで旅に出た星の王子さまに初めてできた友達で、彼に常に寄り添い、自らが彼に心を開くことで、“なつく”=誰かの大切な存在になることの意味を教えてくれるのです。大勢のうちの一匹だったキツネがかけがえのない特別な存在になる。それは素敵なことですが、だからこそいつか訪れる別れにどうしていいかわからなくなったとき、キツネが王子さまに伝える言葉がとても切ない。それは、ぜひ本編で観て涙して欲しいので、ここではあえて言いません。(もちろん、すでに原作を愛読していて知っている方も多いでしょうが、それでもあえて。)相手が大切な存在であればあるほど、別れはつらいもの。でも、つらい気持ちを通り越して、誰かにとってかけがえのない存在になることの素晴らしさを噛みしめることができるのが、キツネとのエピソード。この物語が教えてくれる愛の暖かさは、やはり大人になってより深くわかるものなのでしょう。

日本語版で声の出演をされた瀬戸朝香さんとのインタビューでも「キツネが大好きなキャラクター」ということで意見が一致しましたが、何とも愛しく感じられるキツネが、大人女性のハートを鷲づかみにすること間違いなし。伊勢谷友介さんの声がまた素敵。低く響く彼の声が伝える「大切なものは、目に見えない」というメッセージは、痛いほどその意味がわかる今だからこそ、より強い力を持って胸に迫ってくることでしょう。

実は、今ひとたびこの物語に触れることで、自分の成長にも気づけるはず。人生の、そして愛の真髄を描き出したこの名作に、より深く感情をかきたてられるということは、まさにあなたが人生を豊かに生きてきた証拠。だからぜひ、「星の王子さま」の新たな魅力に気づき、さらにはその気づきを通して、自分自身の成長を見つめてみてください。『リトルプリンス 星の王子さまと私』は、きっとそのお手伝いをしてくれることでしょう。
《牧口じゅん》

映画、だけではありません。 牧口じゅん

通信社勤務、映画祭事務局スタッフを経て、映画ライターに。映画専門サイト、女性誌男性誌などでコラムやインタビュー記事を執筆。旅、グルメなどカルチャー系取材多数。ドッグマッサージセラピストの資格を持ち、動物をこよなく愛する。趣味はクラシック音楽鑑賞。

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