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阿部寛、初カンヌは「いい経験」!「団地よりカンヌの風景が似合う」と“希林節”も炸裂

第69回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門に正式出品された『海よりもまだ深く』の正式上映が、現地時間5月18日に行われ、阿部寛、樹木希林、真木よう子、そして是枝裕和監督がレッドカーペットに登場。世界の観客を前に舞台挨拶を行い

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『海よりもまだ深く』inカンヌ国際映画祭フォトコール(C)2016 フジテレビジョン バンダイビジュアル AOI Pro. ギャガ
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  • 『海よりもまだ深く』inカンヌ国際映画祭レッドカーペット(C)2016 フジテレビジョン バンダイビジュアル AOI Pro. ギャガ
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第69回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門に正式出品された『海よりもまだ深く』の正式上映が、5月18日(現地時間)に行われ、阿部寛、樹木希林、真木よう子、そして是枝裕和監督がレッドカーペットに登場。世界の観客を前に舞台挨拶を行い、上映後は7分間におよぶスタンディングオベーションで迎えられた。

是枝監督がかつて実際に暮らしていた団地を舞台に、台風の夜、ダメ人生を送る中年男・良多と“元家族”が、偶然ひとつ屋根の下に集まる本作。夢見た未来と、少し違ういまを生きる大人たちに向けた、温かくもほろ苦い家族の物語となっている。

是枝監督と阿部さんらキャストたちは5月16日(現地時間)にカンヌ入り、海外プレスの取材を受けるなど、多忙な時間を過ごしつつ迎えた18日の公式上映。フォトコールでは、爽やかな風が吹き抜けるカンヌの青空の下、是枝監督はじめ、フランスの有名ブランド「Berluti(ベルルッティ)」に身を包んだ阿部さん、「GUCCI(グッチ)」のトラッドでキュートなワンピース(靴、バックもグッチ)を纏った真木さん、そして独自のスタイルがひかる樹木さんが登場し、世界から集まったスチールカメラマンたちの前で、笑顔で撮影に応じた。

高まる緊張を抑えながら、レッドカーペットと公式上映にむけて、阿部さんは、「初めてカンヌに来ましたが、街全体が祭りのような状態で、すごく楽しんでいます。今晩の公式上映でどういう反応が返ってくるかは予想がつきませんが、楽しみたいと思います」とコメント。真木さんは「前回(『そして父になる』)のときはドシャ降りのカンヌだったので、街を全然歩けなかったのですが、昨日歩くことができて、歴史のある建物がたくさんある街で、とても美しいなという感想を持ちました。街全体がすごく盛り上がっていますし、こんな中で上映されるということにドキドキしていたりもしますが、楽しみにしています」と期待を寄せていた。

その後、レッドカーペットには、大勢のマスコミや観客があふれる中、是枝監督とともに、先ほどと同じく「ベルルッティ」のタキシードに身を包んだ阿部さん、肩と背中を大胆に露出した透け感のある「ARMANI(アルマーニ)」のロングドレスにショパールのダイヤのイヤリングを着用した真木さんが登場。さらに海と鶴の柄をあしらった着物に真っ赤な鯉がデザインされた帯を締めた樹木さんは、さすがの貫録でひと際目を引いていた。

今回、カンヌは初めてとなる阿部さんは観客やメディアの声に応え、笑顔で手を振りながら対応。初めてのレッドカーペットに、「あの広さはすごい。やっとここに立てたなと思いました。是枝組で立てて本当に嬉しかったです。初めてのカンヌですが、感動しました」と感想を語った。

会場が満席となる中、是枝監督をはじめ、それぞれ晴れやかな笑顔でそろって舞台挨拶にも登壇。阿部さんの「是枝監督作品は2作目ですが、いつか是枝さんの作品でカンヌに来れることを夢見ていました。今日は楽しんでいってください」というコメントには熱い拍手が送られ、さらに樹木さんの「いまはゆとりのある顔をしていますが、上映が終わったらすぐに逃げられるように準備しております」という、カンヌでも変わらぬ“希林節”には場内から笑い声も。和気あいあいとした雰囲気の中で上映開始。

上映中は、阿部さん演じるダメ息子の良多と、樹木さん演じる母・淑子の会話シーンなどでたびたび笑いが起こるなど、“日本の団地”を舞台にしたローカルな家族の物語は、しっかりと世界の観客の心に届いた様子で、上映後には約7分間にもわたるスタンディングオベーションが続き、阿部さんは時々手を振ってそれにこたえるなど、場内はとても温かい空気に包まれた。場内でも海外のファンに囲まれ、拍手や賞賛コメントを浴び、好評のうちに公式イベントを終えた。

海外のプレスからは、「完全なハッピーエンドではないけど、家族の描き方が良かった! コメディ要素もあるし。家族ってそういうもの。とってもよかったわ」「是枝監督はストーリーテリングが自然だし、俳優たちの演技も素晴らしかった。ファニーな映画だけど、真理がある。主人公が成長しないのがいい! 人生そのものね」と、普遍的な家族の物語を絶賛する声が聞かれ、「毎回期待して観るんだけど、毎回その期待を超えてくる。監督の作品はあたたかいところが好きなんだ。正直なところもね。ダメなキャラクターだけど、愛おしいんだよ」「是枝監督の作品は何本か見てるの。今回も感動したわ! 是枝作品でこれまで失望させられたことはないわ!」と、世界のファンをも納得させた様子。

翌19日に行われた日本メディア向け取材では、上映を終えて「お客さんたちの表情がとてもあたたかく優しくて感動しました」(是枝監督)、「これだけの多くの客さんが拍手をしてくださって、それが鳴り止まなくて、本当に感動しました」(阿部さん)、 「また温かい拍手に包まれて、反応が予想をはるかに超えて良かったので、とても嬉しかったです」(真木さん)とそれぞれコメント。「初号試写に続き、作品を観るのは2度目でしたが、監督が何か粉を撒いたんじゃないかと思うくらい、みんな上手に見えました!」と樹木さんも語った。

ここカンヌ映画祭は、「一番厳しいと思います」と是枝監督。「作品に対しても、セレクションに対しても、審査に対しても、批評に対しても。みんな真剣に映画に向き合って2週間を過ごす場所です。これだけ拍手とブーイングが交錯する場はほかにはないので、貴重な経験ができます。この緊張に耐えられる作り手でありたいと改めて思える場です」と真摯に打ち明けると、阿部さんも「是枝監督が本当にすごく愛されているんだなと痛感する映画祭ですね」と語り、「これを機会に僕の顔も覚えていただけたら嬉しいなと思います!」と明かした。

上映中、笑い声が数多くあがっていたことについては、「泣かれるより嬉しいです。より登場人物を身近に感じてくれた証拠だと思うので、言葉が悪いけれど、してやったり! と思ってしまいました(苦笑)」と監督。それには、樹木さんが「それは言葉がダメね。もっと監督は良い言葉を選ばなきゃ。でも伝わったなって思えたわね!」とすかさず反応、「この映画の笑いが伝わるかがずっと気がかりだったので、安心しました」という監督に、「台本からして台詞がすごく良かったですから、それが伝わったんじゃないかしらね」と労った。

さらに、カンヌ初経験の阿部さんが「お客さんと一緒に映画を見れたというのが、本当に良い経験でした」と手応えを語ると、「じゃあ、この映画をターニングポイントにしてまた変わるわね。成長しちゃうわね。阿部さんは団地より、カンヌの風景のほうが似合うわ。ビシーっとハマってたわ」と、またもや“希林節”が炸裂していた。

『海よりもまだ深く』は5月21日(土)より丸の内ピカデリー、新宿ピカデリーほか全国にて公開。
《シネマカフェ編集部》

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