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ピクサー・アニメーション・スタジオに訪問!チームワークが生まれる職場とは

現地取材レポート第6弾となる今回は、カリフォルニア州エメリービルに位置する、ピクサー・アニメーション・スタジオ訪問記をお届けする。

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「THE STEVE JOBS BUILDING」/撮影:Kaori Suzuki
「THE STEVE JOBS BUILDING」/撮影:Kaori Suzuki
  • 「THE STEVE JOBS BUILDING」/撮影:Kaori Suzuki
  • 「THE STEVE JOBS BUILDING」1階/撮影:Kaori Suzuki
  • 「THE STEVE JOBS BUILDING」2階『ファインディング・ドリー』ギャラリー/撮影:Kaori Suzuki
  • 「THE STEVE JOBS BUILDING」2階『ファインディング・ドリー』ギャラリー/撮影:Kaori Suzuki
  • 「THE STEVE JOBS BUILDING」2階『ファインディング・ドリー』ギャラリー/撮影:Kaori Suzuki
  • 「THE STEVE JOBS BUILDING」1階/撮影:Kaori Suzuki
  • 「THE STEVE JOBS BUILDING」2階『ファインディング・ドリー』ギャラリー/撮影:Kaori Suzuki
  • 「THE STEVE JOBS BUILDING」2階『ファインディング・ドリー』ギャラリー/撮影:Kaori Suzuki
「THE STEVE JOBS BUILDING」を出て、左に続く緑道を抜けた左手に見えるのは、「ブルックリン」と呼ばれる第二の建物だ。中に入ると、「THE STEVE JOBS BUILDING」におけるガラスや鉄などの無機的なイメージとは一転、レンガや木材による壁面や絨毯敷きの空間などが広がり、どこか暖かい雰囲気漂う空間が印象的だった。こちらにおいても、『モンスターズ・インク』のサリー&ボブのオブジェや、石畳にこっそり隠されたウッディのシルエットなど、キャラクター愛が感じられる配置はもちろん、ガラスケースに保管されたスティーブ・ジョブズとジョン・ラセターがやりとりした手紙や(ジョブズのハンドライティングの美しさには驚かされた)、ソファラウンジのようなリラックススペースには、かつて野球場だったという本スタジオの土地の歴史を記すギャラリー展示が壁面に飾られるなど、常に新しいクリエイションが生み出される場としての「THE STEVE JOBS BUILDING」に対して、こちらは時間の蓄積によって育まれる歴史の息遣いが感じられる空間が広がっていた。

ほかにも、敷地内にはプールやサッカー場、テニスコートなど、体を動かすことができるスペースも確保されており、スタッフたちが気軽にリフレッシュできる環境が整えられている。また、「THE STEVE JOBS BUILDING」内のカフェテリアはオーガニックな野菜中心のメニューで、スタッフの健康への配慮がここでも行き届いている。

「THE STEVE JOBS BUILDING」2階に設けられているアーティストたちのプライベートな作業部屋は、それぞれが個性的に装飾すること推奨されているという。存分にリラックスできるカフェや緑道などのパブリックな空間と、自分の好みに合わせてデコレーションされた空間で制作に打ち込むことができるプライベートな空間、そのどちらもが揃うこの場所は、まさにクリエイターたちにとっては理想的な職場と言えるだろう。

「ここには、とても一生懸命働いている素晴らしい人々がすごくたくさんいて、彼らと一緒に仕事が出来ることは、モチベーションを維持させるよ」
――マーク・ソンドハイマー 『ひな鳥の冒険』プロデューサー

「ピクサーは、自分たちはこの映画に関わっている、とみんなに感じさせるのがとてもうまいの」
――リンジー・コリンズ『ファインディング・ドリー』プロデューサー

「自分の周りを、自分が敬意を感じる仕事をしている人たちで固めて、一緒に仕事をしながら、素晴らしいアーティストになるために自分自身を駆り立てることが大事なんだ。仲間のグループからの正直なフィードバックは、成功するための鍵だよ」
――アンガス・マクレーン『ファインディング・ドリー』共同監督

「いい日には一緒に喜び合い、一緒にその日を過ごすことができる、まるで家族のようです。いいチームメイトがいるときには、どんなことでも一緒にできるんです」
――ロナ・リュー『ファインディング・ドリー』シェーディング・リード

現地取材を通して実施したインタビューにて、誰もがピクサーで働くことの喜びとやりがいを笑顔で語っていたのがとても印象に残っている。ピクサーの作品から感じ取ることができる、困難や苦しみに決して覆われることのない生きることの喜びや、人生への力強い肯定は、何よりここで作品を生み出すことへの喜びに溢れたクリエイターたちあってのことなのだろう。そしてそれは、映画作りの仕事に限られたことではない。幸福に働くことのヒントが、ここにはたくさんあるように思えた。

『ファインディング・ドリー』は、全国にて公開中。

協力:ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン
《シネマカフェ編集部》

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