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【特報映像】運命に翻弄された母と娘の物語…P・アルモドバル最新作『ジュリエッタ』

『オール・アバウト・マイ・マザー』『トーク・トゥ・ハー』、『ボルべール<帰郷>』などで知られる、スペインの巨匠ペドロ・アルモドバル監督の最新作『ジュリエッタ』。本年度のカンヌ国際映画祭でも注目を集めた本作から、初映像となる特報が解禁となった。

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  • ペドロ・アルモドバル監督/『ジュリエッタ』(原題)
『オール・アバウト・マイ・マザー』『トーク・トゥ・ハー』、『ボルべール<帰郷>』などで知られる、スペインの巨匠ペドロ・アルモドバル監督の最新作『ジュリエッタ』。本年度のカンヌ国際映画祭でも注目を集めた本作から、初映像となる特報が解禁となった。

スペインのマドリードで1人で暮らしているジュリエッタは、美しく洗練された容姿の中年女性だが、人知れず、苦悩を内に秘めていた。そんなある日、ジュリエッタは偶然再会した知人から「あなたの娘を見かけたわ」と告げられ、衝撃を受ける。ひとり娘のアンティアは、12年前に理由さえ語らぬままジュリエッタの前から突然消えてしまったのだ。最愛の娘をもう一度、この手で抱きしめたい。母親としての激情に駆られたジュリエッタは、心の奥底に封印していた過去と向き合い、いまどこにいるのかもわからない娘に宛てた手紙を書き始める――。

5月、第69回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に出品された本作は、「観客を選ばない堂々たる作品」「今年のコンペ21作品の中で最も余韻が残った」と絶賛され、『オール・アバウト・マイ・マザー』をはじめ母と娘の関係を描いてきたアルモドバルの原点回帰にして、最高傑作ともいわれている。原作は、カナダのノーベル賞作家アリス・マンローが2004年に発表した短編集「Runaway」。同一主人公でありながら、それぞれが独立したストーリーである3編を、アルモドバル自身がひと続きの物語として脚本化した。

アルモドバルは、主人公ジュリエッタ役に2人の女優を初めて起用。スペインのベテラン女優エマ・スアレスがジュリエッタの“現在”に扮し、TVシリーズ「情熱のシーラ」で脚光を浴びた新進女優アドリアーナ・ウガルテが“過去”を演じている。監督は2人の女優について、「ペネロペ・クルス、カルメン・マウラ、ヴィクトリア・アブリル、マリサ・パレデス、セシリア・ロスといった私の女神たちと肩を並べる存在になった」と絶賛。アルモドバルが見出した新たなミューズたちの名演にも注目。

今回解禁となった特報映像では、鮮烈で艶めかしい色彩感覚の中で、人間の愛おしさや切なさを描き出すストーリーテラーであるアルモドバルの、このうえなく魅惑的な映像世界の一端が垣間見える。美術を担当するのは、長年アルモドバル作品を支えているアンチョン・ゴメス。衣装は、『ミッドナイト・イン・パリ』『マジック・イン・ムーンライト』など、近年ウディ・アレン監督作品ともコラボしているソニア・グランデが務めている。

また、特報に乗せられた楽曲は、2012年に93歳で亡くなった伝説的なランチェーラ(メキシコ伝統音楽マリアッチから派生した歌謡)歌手にして、メキシコを代表する画家フリーダ・カーロと恋仲であったともいわれるチャベーラ・バルガスの「Si no te vas(あなたが去らないなら)」。「あなたが去るなら、私の世界は終わりを告げるでしょう。あなただけが存在する世界。行かないで。あなたに去ってほしくない。あなたが去る時こそ、私が死ぬ瞬間だから」との歌詞は、愛娘を思うジュリエッタの切なる心情そのものを表している。

『ジュリエッタ』は11月5日(土)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。
《シネマカフェ編集部》

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