【インタビュー】『万引き家族』で注目の城桧吏「いつか柳楽優弥さんと共演したい」

是枝裕和監督の『誰も知らない』がカンヌ国際映画祭に出品され、当時14歳だった柳楽優弥が史上最年少の男優賞を受賞したのが2004年。城桧吏(じょう・かいり)はそのときまだ、生まれてもいなかった

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城桧吏『万引き家族』/photo:Naoki Kurozu
  • 城桧吏『万引き家族』/photo:Naoki Kurozu
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  • 『万引き家族』(C)2018『万引き家族』 製作委員会 
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是枝裕和監督の『誰も知らない』がカンヌ国際映画祭に出品され、当時14歳だった柳楽優弥が史上最年少の男優賞を受賞したのが2004年。城桧吏(じょう・かいり)はそのときまだ、生まれてもいなかった。

それから14年。是枝監督の最新作『万引き家族』が同じカンヌで今度は最高賞のパルムドールを獲得した。同作で一家の長男、生活費を補うために万引きをする祥太を演じた城桧吏に対し、国内外から絶賛の声が集まると共に、『誰も知らない』の柳楽さんを彷彿とさせるという声も聞こえてくる。

本人に聞いてみると「言われます(笑)。すごく嬉しいです」とニッコリ。「いつか、共演したいです。頑張ります!」と力強くうなずく。

だが、この12歳の少年、既に唯一無二の存在になりうるポテンシャルを持っている。これからさらなる注目を浴びることは必至! そんな城桧吏を徹底解剖!

――『万引き家族』がついに公開を迎え、2週連続で週末興行ランキング1位というヒットスタートを切りました。まわりの人の反応は?

みんなに「観たよ」と言われます。1年生の子に「TVに出てる人でしょ?」って通学路で言われたり、友達からも「観たよ」とか「面白かったよ」、「感動したよ」とか言われます。仲のいい友達が2人「泣いた」って言ってくれました。

『万引き家族』(C)2018『万引き家族』 製作委員会 
――学校の先生からはなにか言われますか?

「疲れてない?」って(笑)。担任の先生はすごく優しいんです。

――特に自分が出演しているシーンで「ここ見て!」と言いたいところは?

釣りのシーンでルアーの説明をするところかな? すごく長いけど、アドリブなんです。釣りに詳しいスタッフさんがいて、監督とも相談しながら「こんな感じでいこうか」というのだけ決めて、それを僕が自分でまとめてああやって話したんです。

『万引き家族』(C)2018『万引き家族』 製作委員会 
――完成した映画を観て、どうでしたか?

自分が出てるシーンはやっぱり、スクリーンに自分が映っているのがちょっと不思議な感じで…え? 僕ってこんな顔するんだ? って(笑)。普通の顔をして、普通に話しているつもりでいたので。でも面白かったです!

――自分で見ながら感動したシーンは?

やっぱり、ラストのリリーさんとのシーンかな? グッときちゃいました。あのシーンは撮影でも最後の方で、演じている時も泣きそうになりました。でも、祥太としては泣いちゃいけないので、すごくこらえてました(笑)。

『万引き家族』(C)2018『万引き家族』 製作委員会 
――パルムドール受賞後、取材される機会が一気に増えたと思いますが、慣れましたか?

ちょっとは慣れたのかな…? でも、しゃべるのは苦手なんです(苦笑)。

――カンヌのレッドカーペットはどうでした?

緊張しました! 僕、いつもすぐ転ぶんで、転ばないようにって気をつけながら…。

――手足が同時に出たりは…。

前に学校のリレーのとき、緊張して手足が同時に出ちゃったことがあったけど、今回はなんとかそうはならないで歩けました(笑)。

『万引き家族』第71回カンヌ国際映画祭  (C)2018『万引き家族』 製作委員会
――カンヌでは自分用に何かおみやげは買いましたか?

映画祭限定のノートを買いました。あとはペンと金でできたトランプ。

――金のトランプ? 折れ曲がったりしたらと思うと、使うのが怖いかも…。

でも、すぐに使っちゃいました。

――弟さんがいるんですよね?おみやげは?

います。弟には必要ないですよ~(笑)。

――お兄ちゃんがフランスに行って、すごいことになってることはわかってそうですか?

「どこ行くの?」とは聞かれました。だから「おふらんすだよ~」って(笑)。いまは、映画のCMが流れたり、家族の誰かがTVで出ていたりすると「あっ『万引き家族』、『万引き家族』って言ってますね(笑)。

――撮影は昨年の冬でしたよね? その頃と比べると身長は…?

5センチ弱くらい伸びたかな?いまはだいたい147センチくらいです。上履きのサイズも23センチから24センチになりました。

――147センチだとクラスでは…

真ん中くらいです。でも、最近、一気に2人に抜かれちゃって。でも中学生になったら、もっとグングン伸びると思います!

『万引き家族』(C)2018『万引き家族』 製作委員会 
――映画の中の祥太と比べると、確かにいまの方がずっと大人っぽいです。

でも、祥太の方が僕よりも大人びてるなと思います。リリーさんや監督も「精神年齢は祥太の方が上かな」って(笑)。

――お父さんやお母さんからはなんて言われますか?

「(妹役を演じた佐々木)みゆちゃんと同い年くらい」って。僕が年齢より幼くて、みゆちゃんは大人っぽいから、ちょうど同じくらいなんじゃないの? って。

――改めて、この映画がパルムドールを受賞して、桧吏くんの人生は変わりましたか?

うーん、そうですね。この映画でカンヌに行って、パルムドールを獲ってなかったら、海外の人に「城桧吏」という名前は知ってもらえなかったと思うし。

『万引き家族』第71回カンヌ国際映画祭   (C)2018 Getty Images
――世界中の観客や映画監督があなたの存在を認識しています!

いやぁ、どうなんでしょう…? でも普通の生活のほうが落ち着きますね。「あ、桧吏だ」って指差されるよりも、普通に学校に通って、生活してというほうが。気を遣われるのもイヤだし…。

――大人です(笑)! これまでもスタメンKiDSの一員として活動してきましたが、周りはみんな知ってたんですか? 「あ、城桧吏くんだ」と言われたりすることは?

あんまりなかったですね。ライブ中にたまたま、同じクラスの子が通りかかって「あ、桧吏だ!」ってなったことはありましたけど。いまはみんな、知ってますけど。

――ちなみに「城桧吏という名前は本名なんですよね?

はい。

――結構、変わった名前ですよね?

そうですか? でも、同じクラスにもう一人、「かいり」という名前の子がいます。

城桧吏『万引き家族』/photo:Naoki Kurozu
――名前の由来は聞いたことありますか?

「かいり」という音の響きがかわいいと思ったみたいです。

――現在、スタメンKiDSの活動と俳優の仕事を両方やっていますが、いまの時点で将来の夢は?

やっぱり俳優ですね。この映画に出て、その思いが強くなりました。これまでも「楽しいな」と思いながら演技の仕事をしてましたけど。もちろん、普段の生活で万引きすることなんてないし、ワイヤー使ってアクションして飛んだりとか、日常でなかなかできないことがいっぱいできるので。

――好きな映画やドラマは?

最近、放送が終わっちゃったけど、ドラマの「コンフィデンスマンJP」は好きで見てました。今度、映画になると聞いたんで、絶対見に行きたいです。あとは『GANTZ』かな?

――実写版の?

はい。あと3DCGアニメの『GANTZ:O』も好きです。もともと、お父さんがDVDを持ってて、僕はねぎ星人とか田中星人が怖いし、足がちぎれたり、血が飛んで怖かったんですけど、だんだん面白くなってきて。最初は「これ、本当にあった話なのかな?」とか思ってたんですけど(笑)。

――画面の中ですごいことが起きてるなと(笑)?

最近は、どうやって撮ってるのかな? と考えたりしながら見てます。『進撃の巨人』も好きです。アニメも実写も好きなんですけど、今回の『万引き家族』の現場に『進撃の巨人』に参加していたスタッフさんがいて、いろいろ話を聞きました!

――また是枝監督の作品に出ている姿も見たいです。そういえば、是枝監督の『誰も知らない』は見ましたか?

見ました!

――あの作品でカンヌで男優賞を獲った柳楽優弥さんと桧吏くんがよく似ているという話を聞きますが、周りから言われることは?

言われます(笑)。すごく嬉しいです。

城桧吏『万引き家族』/photo:Naoki Kurozu

――柳楽さんは事務所の先輩ですね。

直接、お会いしたことはないんですけど、いつか共演したいです。頑張ります!

――好きなミュージシャンは?
最近よく聞いてるのが米津玄師さん。「砂の惑星」とか「灰色と青」、「LOSER」とか好きですね。

――学校の教科で好きなのは?

体育かな?

――短距離走が得意だとか?

でも、サッカー部のみんながすごく速くて…。

――趣味は?

いま、ペンまわしを練習中です!

――ゲームも好きだと聞きました。ゲームはどんなのをやるんですか? 携帯ゲームとか?

いや、携帯ではゲームはしないです。Nintendo Switchで「スプラトゥーン」や「進撃の巨人」をやってます。

――自分用のスマホは持ってるんですか?

今年の5月くらいから持ってます! ずっとほしかったんです。

――お父さん、お母さんに「ほしい」ってずっと言い続けて?

ずっと「待ちなさい」って言われてて、やっと最近、持たせてもらえました(笑)。
《photo / text:Naoki Kurozu》

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