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カイル・ライドアウト監督、大事なのは「子どものありのままを受け入れること」

『リアム16歳、はじめての学校』のカイル・ライドアウト監督が来日し、2月5日にトークイベントを行った。

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『リアム16歳、はじめての学校』トークイベント(C)2017 SCHOOLED FILMS INC., ALL RIGHTS RESERVED
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  • 『リアム16歳、はじめての学校』(C) 2017 SCHOOLED FILMS INC., ALL RIGHTS RESERVED
世代を超えて楽しめるハートウォームコメディ『リアム16歳、はじめての学校』のカイル・ライドアウト監督が来日し、2月5日に森直人(映画評論家)との対談トークイベントを行った。

本作は、子どもの頃から学校には通わず、母親クレアに自宅教育を受けて育った16歳の青年リアムの様々な“はじめて”が詰まった物語。本作の監督を務めたカナダ映画界の新鋭ライドアウト監督は、『ウォークラフト』や『デッドプール』などに出演する俳優でもある。

自身もシングルマザーの母親の手で、4人兄弟で育てられたそうで、7つもの学校を転々とした経験がある監督は、本作についてまず「特に家庭教育についてのドキュメンタリーを作りたいというわけでもなかったんです。ただ、親の文句を言う高校生の映画はよく見るけど、母親がベストフレンドだという高校生の物語はなかなかないと思い、そんな母と息子の関係を描きたいと思ったんです」と製作意図を明かした。

一緒に遊ぶ友達のいないリアムにとって、母であり親友でもあるクレアの人物像については、「ヘリコプター・ペアレンツ」(※子どもの周辺を常に旋回・監視し、危機を未然に防ごうとする親を指す)という言葉で説明し、「(監督が暮らす)バンクーバーにいる親たちを反映させている部分もあるし、僕も娘がいて、クレアの気持ちもリアムの気持ちもわかる。共同脚本/共同プロデューサーを務めているジョシュ・エプスタインが経験したエピソードも織り込んでいるよ」と事実が基になっている部分もあると明かしている。

本作ではリアムが様々な“はじめて”を体験し、成長していく様子が描かれるが、クレアの親としての成長も描かれているのも特徴。「セックスにドラッグ…子どもが母親から一番教わりたくないことを教えるというのが面白いなと思ったんです」と話す監督は、「親というのはしばしば子を追い込んで、成功に導こうとするけど、でも、子どものありのままを受け入れることも大事だと思います。自分を信じ、子離れしていく姿を描いているんです」と説明した。

さらに、進行中の作品については「いまは、マーク・ゴードンのスタジオで脚本を書いているんだけど、12~15人が集まる会議でいろんな意見を言われるんだ。そんな状況にイライラする脚本家もいるかもしれないけど、僕は様々な意見を聞ける機会を楽しんでるよ」と言い、さらに新作では「より商業的で、アクションとスリラーが混ざってるんだ」と過去2作とは違った作品となることを明かしていた。

『リアム16歳、はじめての学校』(C) 2017 SCHOOLED FILMS INC., ALL RIGHTS RESERVED
『リアム16歳、はじめての学校』は4月27日(土)より新宿シネマカリテほか全国にて順次公開。
《シネマカフェ編集部》

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