【MOVIEブログ】カンヌ国際映画祭雑記5

カンヌ雑記、最終回です。 今日(5/22)こちらでチャン・ツィイーさん審査員長の発表を行ったので、明日帰国の途に就きます。

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『PARASITE』会場内。外のレッドカーペットの模様がスクリーンで流されてます
  • 『PARASITE』会場内。外のレッドカーペットの模様がスクリーンで流されてます
  • 『PARASITE』上映後のスタンディングオベーションの様子
  • 『ONCE UPON A TIME IN AMERICA』の上映前の会場の前。タキシード着てチケット求める人の多かったこと
  • 日本パビリオンにお越し頂いた三池崇史監督
  • 監督週間の短編部門に出た『GRAND BOUQUET』と批評家週間に出た『典座』のチラシ
カンヌ雑記、最終回です。
今日(5/22)こちらでチャン・ツィイーさん審査員長の発表を行ったので、明日帰国の途に就きます。

最後に、映画祭の主役である映画に関して。
今回、僕が観た映画は全部で4本でした。カンヌで映画を観られるのはバッジを持った映画関係者だけと既述しましたが、関係者でも全員が観られるわけではなく基本抽選になります。人気作の夕方~夜の公式上映などは倍率も相当になるようでなかなか当たりません。タランティーノの『ONCE UPON A TIME IN AMERICA』などはこちらのスタッフでも誰も当たっていませんでした。ディカプリオとブラピの2ショットはかろうじて、レッドカーペットだけ垣間見ることができました。この上映の前には会場前にチケットを求める人たちがスゴかったです。今回のカンヌの1つのハイライトだったかもしれません。

『ONCE UPON A TIME IN AMERICA』の上映前の会場の前。タキシード着てチケット求める人の多かったこと
僕が観られたのは以下の4本。
簡単な私見だけつけますが、ほかにもアルモドバル、テレンス・マリック、ジャームッシュなど今回のカンヌは現代の巨匠だらけだったので、その競宴をもう少し観てみたかった。日本映画も観ておきたかったです…。

ケン・ローチ監督『SORRY, WE MISSED YOU』
いつもながらの社会派テーマですが、積み重ねられたシーンの中で訪れるあるシーンで心を鷲掴みにされました。お見事でした。史上初の3度目の戴冠、期待してしまいます。

ディアオ・イーナン監督『THE WILD GOOSE LAKE』
光と影を活かした、スタイリッシュ・ノワールでした。中国の田舎町の感じとかは良く出ていたと思うのですが、あまり世界に入れませんでした。格好よかったんですけどね…。

ダルデンヌ兄弟『YOUNG AHMED』
イスラム教に傾倒していく少年の話で、とても現代的でした。残念ながら、ストーリーテリングにあまりのれず楽しめませんでした。少年の演技は良かったです。

ポン・ジュノ監督『PARASITE』
途中までこれ大丈夫?と思っていたのですが、三分の二くらいのあたりからそれまでと異なるドライヴがかかり俄然面白くなってきます。演技と撮影がとにかく素晴らしかったです。

『PARASITE』が一番観たかったので、それがまた素晴らしくて本当に良かったです。終わった後のスタンディング・オベーションは10分以上続いて、終いには監督が「Let’s go home」と言って帰りを促しましたが(24時を過ぎていたので)、それでもまだ拍手は続いていました。映画の幸せな瞬間に立ち会えました。

『PARASITE』上映後のスタンディングオベーションの様子
カンヌ国際映画祭は長編コンペ部門で21本、ある視点部門で18本。これに監督週間の長編で24本、批評家週間の長編で7本。これ以外にも短編部門や学生作品、特別上映やクラシック作品などもあるので、期間中に全作観れる人なんているんでしょうか? きっといないでしょうね。それでも世界中から映画人が集まって、様々な映画に出会うというのは何と素晴らしいことでしょう! 自分で撮った短編を持ってきて、そこに出ている女優さんと一緒に会場を回っている日本の学生さんなんかもいて、心の底から応援してやろう思いました。東京国際映画祭でも様々な出会いを演出したいと思います。

そうだ。映画祭の映画、なんてのも面白いのかもしれませんね。。
《text:Yusuke Kikuchi》

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