新たな女性像を提案!女性が主役のインド映画2作が連続公開

“インドの国宝”アーミル・カーンが製作・出演、『ダンガル きっと、つよくなる』『バーフバリ 王の凱旋』に続いてインド映画で世界歴代興収第3位を記録(2019年4月現在)した注目作『シークレット・スーパースター』がついに日本上陸。

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『シークレット・スーパースター』 (c)AAMIR KHAN PRODUCTIONS PRIVATE LIMITED 2017 『あなたの名前を呼べたなら』(c)2017 Inkpot Films Private Limited,India
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  • 『シークレット・スーパースター』 (c)AAMIR KHAN PRODUCTIONS PRIVATE LIMITED 2017
  • 『シークレット・スーパースター』 (c)AAMIR KHAN PRODUCTIONS PRIVATE LIMITED 2017
  • 『シークレット・スーパースター』 (c)AAMIR KHAN PRODUCTIONS PRIVATE LIMITED 2017
  • 『あなたの名前を呼べたなら』(c)2017 Inkpot Films Private Limited,India
  • 『あなたの名前を呼べたなら』(c)2017 Inkpot Films Private Limited,India
  • 『あなたの名前を呼べたなら』(c)2017 Inkpot Films Private Limited,India
“インドの国宝”アーミル・カーンが製作・出演、『ダンガル きっと、つよくなる』『バーフバリ 王の凱旋』に続いてインド映画で世界歴代興収第3位を記録(2019年4月現在)した注目作『シークレット・スーパースター』がついに日本上陸。

近年、日本で大ブームのインド映画にはエンターテインメント性と社会性を見事に両立させた良作が目立つが、特に8月に公開される本作と『あなたの名前を呼べたなら』は、既存の価値観に捉われない新たな女性像を提案しているという共通点がある。そんな“現代女性の生き方”にフィーチャーした2作品の魅力を徹底解剖する。

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『シークレット・スーパースター』 (c)AAMIR KHAN PRODUCTIONS PRIVATE LIMITED 2017
『ダンガル きっと、つよくなる』の若き天才女優ザイラー・ワシームが、夢をあきらめない等身大のティーンエイジャーの少女インシアをみずみずしく演じ、本作では助演に徹したアーミルは彼女のために一肌脱ぐことになる落ち目の音楽プロデューサーを怪演。

『ダンガル』では父娘役で共演したふたりが、本作では文字通り“タッグ”を結び人生逆転をかける。今年日本でロングランヒットとなった『バジュランギおじさんと、小さな迷子』が記録していたインド映画としての世界興収記録を塗り替え、歴代第3位に躍り出た大ヒット作だ。

『シークレット・スーパースター』 (c)AAMIR KHAN PRODUCTIONS PRIVATE LIMITED 2017
歌手を夢見る15歳の少女インシアが夢に向かって突き進む姿をメインに描きながら、裏テーマとして据えられているのは“女性の自立”。ずばり“女の子”という意味である名前を持つインシアと、その名前を付けた当人であり、娘には夢を持ち自分らしく生きてほしいと願い、それを全力で応援しようとするインシアの母親、人生の全てを諦めてしまったインシアの大叔母という3世代女性の姿を通して、現代を生きる女性への強いエールを感じ取ることができる。

プロデューサーでもあるアーミルが、『ダンガル』と本作を比較して「『シークレット・スーパースター』は、父性について描いた『ダンガル』とは表裏一体なんだ」と語るように、エンドクレジット冒頭で記されるのは「母と母性に捧げる」という言葉。そこに至るまでに描かれる娘と母の生き様を珠玉の音楽の数々が彩り、涙なしには観られない感動を呼んでいる。

なんと、そのインシア役を演じるザイラーは、今年6月に突然俳優業からの引退を発表。初主演作がインドで高く評価され、今後の活躍が期待されていた18歳の天才女優が自ら決めた新たな人生に想いを馳せることで、本作への見え方も違ったものになるはずだ。

『シークレット・スーパースター』 (c)AAMIR KHAN PRODUCTIONS PRIVATE LIMITED 2017

近くて遠い2人の世界が交差する…『あなたの名前を呼べたなら』


『あなたの名前を呼べたなら』(c)2017 Inkpot Films Private Limited,India
結婚わずか4か月で未亡人となった女性ラトナが、都会でメイドとして働きながら巡り合う新たな愛を通じて、インドの厳しい身分制度や因習が描かれる本作。逆境を跳ね飛ばそうとファッションデザイナーという夢をかなえるために奮闘する姿や、たとえ死別であっても死ぬまで婚家に縛られる因習などの不条理からラトナがどんな一歩を踏み出すのかを、詩的なタッチで見せていく大人のラブストーリー。

監督をつとめたのは、本作が長編デビュー作であるムンバイ出身の女性監督ロヘナ・ゲラ。カンヌ国際映画祭批評家週間で「GAN基金賞」の受賞を果たした本作で、インドに存在する“階級格差”をラブストーリーに取り入れたことについて、「恋愛物語にすることで平等と抑制からくる力を通して、階級間の隔たりを越えることができるのか? というテーマを探ったのです」と説明、まずは沢山の人に観てもらい、考えてほしいと話している。

『あなたの名前を呼べたなら』(c)2017 Inkpot Films Private Limited,India
この2作に共通するのは、夢を持つ主人公の前に“家父長主義”や“因習”が立ちはだかること。しかし、同時に彼女たちの新たな道を切り開く手助けをするのもまた、男性であることにも注目してほしい。

『シークレット・スーパースター』は8月9日(金)より新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開。

『あなたの名前を呼べたなら』は8月2日(金)よりBunkamuraル・シネマほか全国にて順次公開。
《text:cinemacafe.net》

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