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【MOVIEブログ】ここ数年のべスト

ここ数年で読んだ小説の中で断トツに面白かった「蜜蜂と遠雷」を観てきました。

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映画のプレス。この4色がそれぞれの天才の色を表現しているそうです(c)2019 映画「蜜蜂と遠雷」製作委員会
映画のプレス。この4色がそれぞれの天才の色を表現しているそうです(c)2019 映画「蜜蜂と遠雷」製作委員会
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ここ数年で読んだ小説の中で断トツに面白かったのが「蜜蜂と遠雷」でした。

詳しく書き出すとキリがないので詳細は言いませんが、とにかく「音楽」を「文学」でこんな風に表現できるのかと衝撃と感動を覚えました。読んでいながら音が聞こえてくる感じがして、もう夢中になって読んで、何度電車を降り過ごしたことか。笑

そんな大好きな小説だっただけに、最初に映画化(しかも東宝)という話を聞いたときは正直やめてくれよと思いました。恩田陸さんのとんでもないリサーチに裏打ちされた圧倒的なストーリーは映画の2時間に収まるはずがない、もしくは収まったとしても、全くの別物になるだろうと思いました。だから観ないという選択肢もあったのですが、監督やキャスティング、ポスターや予告編などを見て、これは観ておいてもいいかもと思い始め、最後のボタンは日本映画のいまの最前線を世界に紹介する東京国際映画祭のJAPAN NOW部門に『蜜蜂と遠雷』が選ばれたことでした。

そして、先日ついに観てしまいました。

素晴らしかった! です。

公開前なので、多くは語りませんが、原作者の恩田陸さんも言っているように「『参りました』を通り越して『やってくれました!』」という感じで、映画には映画の音がきちんと鳴っていました。前作の『愚行録』も素晴らしかった石川慶監督はやはり独自のルックを持っていて、ちょっとほかの日本映画にはない感じもして、それも良かったです。

『蜜蜂と遠雷』は4人の天才の物語なのですが、「成長する天才」「野性の天才」「純粋な天才」「努力する天才」とそれぞれ次元を異にする天才たちの音楽を媒介にした青春ストーリーになっていて、それぞれを演じたキャストも良かったです。「野性の天才」の風間塵を誰が演じるのかが一番気になっていたのですが、広瀬すずさんにスカウトされたという異色の新人の鈴鹿央士くんが見事に風間塵になっていました。彼はきっと来ますね。


大好きだった小説の映画化に感動できる、何という幸せなことでしょう。


映画は明日から劇場公開なので、また映画館でも観ようと思います。
東京国際映画祭では英語字幕付きで観られますので、こちらも是非。


【2019.10.3】
《text:Yusuke Kikuchi》

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