ベルリンでW受賞、「人魚姫」のモデル“水の精”を大胆に映画化『水を抱く女』3月公開

ドイツの名匠クリスティアン・ペッツォルト監督の最新作『水を抱く女』が公開決定、魅惑的な“水の精”の神話がモチーフ。

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『水を抱く女』 (C)SCHRAMM FILM / LES FILMS DU LOSANGE / ZDF / ARTE / ARTE France Cinema 2020
  • 『水を抱く女』 (C)SCHRAMM FILM / LES FILMS DU LOSANGE / ZDF / ARTE / ARTE France Cinema 2020
  • 第70回ベルリン国際映画祭 右端がパウラ・ベーア  (C) Photo by Andreas Rentz/Getty Images
ベルリン国際映画祭銀熊賞(監督賞)を受賞した『東ベルリンから来た女』や、『あの日のように抱きしめて』『未来を乗り換えた男』などで知られるドイツの名匠クリスティアン・ペッツォルト監督の最新作『Undine』が邦題『水を抱く女』として、2021年3月26日(金)より公開が決定した。

■天才たちを惹きつけた魅惑的な“水の精”の神話がモチーフ


ドイツの激動の歴史を描き続けてきたペッツォルト監督の新作は、「愛する男に裏切られたとき、その男を殺して水に戻る」という宿命を背負った美しき“水の精・ウンディーネ(オンディーヌ)”の神話がモチーフ。

この魅惑的な神話は、古くから多くのアーティストたちにインスピレーションを与えてきた。アンデルセンは童話「人魚姫」を書き上げ、チャイコフスキーはオペラ、ドビュッシーは楽曲を創作した。また、ゲーテが「ドイツの真珠」と絶賛したロマン派のフリードリヒ・フーケが発表した傑作小説「ウンディーネ」は、現代でも読み継がれている。近年、再評価されている三島由紀夫の「仮面の告白」にも登場している。

■ベルリン国際映画祭&ヨーロッパ映画賞で女優賞


第70回ベルリン国際映画祭 右端がパウラ・ベーア  (C) Photo by Andreas Rentz/Getty Imagesパウラ・ベーア(右)
神秘的なウンディーネを妖艶に演じたのは、フランソワ・オゾン監督『婚約者の友人』や、フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク監督『ある画家の数奇な運命』などの注目作に出演している若き実力派パウラ・ベーア。本作でベルリン国際映画祭とヨーロッパ映画賞にて女優賞受賞という快挙を成し遂げた。

心優しい潜水作業員のクリストフ役にはダンサーや振付師としても活躍する『希望の灯り』のフランツ・ロゴフスキ。この主演のふたりは、ペッツォルト監督の前作『未来を乗り換えた男』にも出演しており、稀有な才能の親密な再タッグが、濃密な映像世界へと観客を誘引。 ベルリンでは銀熊賞(女優賞)と国際映画批評家連盟(FIPRESCI)賞をW受賞した。

■ストーリー


ベルリンの都市開発を研究する歴史家ウンディーネ。彼女はアレクサンダー広場に隣接する小さなアパートで暮らし、博物館でガイドとして働いている。恋人のヨハネスが別の女性に心移りし、悲嘆にくれていたウンディーネの前に、愛情深い潜水作業員のクリストフが現れる。数奇な運命に導かれるように、激しく惹かれ合うふたり。幸せで無垢な新しい愛を大切に育むも、彼女が必死に何かから逃れようとしているような違和感をクリストフが感じとったとき、ウンディーネは再び自分の宿命と直面することになる…。

『水を抱く女』は2021年3月26日(金)より新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開。
《text:cinemacafe.net》

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