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【MOVIEブログ】引っ越します

東京国際映画祭(以降TIFF)が17年ぶりに引っ越しをすることになった。17年前は渋谷から六本木へ。今回は六本木から日比谷・銀座へ。

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通勤途中の車窓からところどころに鮮やかな桜が見られるようになり、新年度ということもあってテンションあがってます。

先月の15日に発表したんだけど、東京国際映画祭(以降TIFF)が17年ぶりに引っ越しをすることになった。17年前は渋谷から六本木へ。今回は六本木から日比谷・銀座へ。同じ都内とはいえ、この引っ越しはかなりの大ごと。普通の人の引っ越しで言えば、東京からニューヨークに行くくらいの感じかな。個人的には六本木ヒルズでコンパクトにまとめられた映画祭も好きだったんだけど(一部の人には東京じゃなくて六本木国際映画祭なんてことも言われていたけど…)、色々と旬も動いていくわけで、それがまた東京の1つの面白さでもあるので、これは時代の流れかなと。

でも、今回は日比谷・銀座エリアということで、これまではTOHOシネマズ六本木ヒルズをメインでやってきていたところを、日比谷・銀座エリアにある角川シネマ有楽町、シネスイッチ銀座、TOHOシネマズ シャンテ、ヒューマントラストシネマ有楽町、有楽町よみうりホールなどの複数館で上映していく形になる。これはこれである意味東京らしくもあり、スタンプラリー的に巡る楽しさもあって面白くなるのでは?

去年はコロナもあってなかなか難しい面もあったけど、今年は引っ越しに加えてプログラミングの再編もあるので、いよいよTIFFの本格的な改革元年になる。僕が東宝からTIFFに来るときに東宝の諸先輩に「5年で変えてみせます」と豪語してきていたので、まだ道半ばだけど、それでも半分は来れているのかなと思ってます。今後のTIFFに是非ご期待を!!

そして、実は個人的にも引っ越しをした。

いままでは川のある街に住んでいたんだけど、これからは山と海のある町。自分が育った場所でもあるので、すでにDNAレベルで馴染むものがあり落ち着けている。家の窓からも山を彩る桜が見られて、いい季節に引っ越せたなぁと思っている。でも、川のある街では1年前のSTAY HOME期間中に妻と幼い子どもたちと近くの河原で自分たちのプレイスポットを見つけ、そこで毎日過ごしていた。その風景が本当に天国のように幸せで、正直コロナでまいってはいたんだけど、あぁこれなら乗り越えられると思えたものだった。いまでもその風景は僕の心の中に優しい風を吹かせてくれている。きっとその景色は一生忘れることのない風景の1つになるだろう。あれから1年。コロナは残念ながらまだまだ猛威を振るっているけど、これからまた新たな物語も始まっていく。プログラミングの再編もあり、TIFFのスタッフでもお別れになる人たちもいる。でも、代わりに新たに入ってくる人たちもいる。こうして人間の成長と同じようにTIFFも新陳代謝をしていくんだろう。僕も大好きだった川は見られなくなるけど、風に笑う山や時に厳しく時に優しい海が見られる。コロナでちょっと忘れかけていたけど、そうだった、僕が一番好きな季節は色んなものが生まれ変わる春だった。
《text:Yusuke Kikuchi》

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