妊娠検査薬を険しく見つめるオータム…『17歳の瞳に映る世界』本編映像&監督のコメント到着
『17歳の瞳に映る世界』から、主人公の学生オータムが、望まぬ妊娠という現実に直面するシーンの本編映像と監督エリザ・ヒットマンのコメントが到着。
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ペンシルベニアに住む17歳の学生オータム(シドニー・フラニガン)は、吐き気を感じる日々に、意を決して妊娠センターを訪れる。今回解禁された本編映像は、そのセンターで妊娠検査を行った結果を見ながら、オータムと職員が静かにやりとりをするシーン。
職員が「陽性みたいね」とオータムに語りかけると、「陽性だけど、陰性の可能性はある?」と、妊娠の事実を受け入れられずに一縷の望みをかけて質問をする。「ないわ。陽性は間違いなく陽性よ」との答えに、険しい表情でうつむくオータム…。
彼女が17歳にして、その人生のなかで最も大きな事実を知る瞬間から、少女たちの旅路が始まることになる。本作のスタート地点ともいえるシーンだ。
新進気鋭の女性監督エリザ・ヒットマンは、この本編映像で映し出されたアメリカの小さな町によくある“妊娠センター”について「医療施設に見えるけれど、免許を持った医師は居なくてあてにはならない」と言う。「実際に話に行くと温かく迎えてくれた。彼女たちは良い人たちだったけれど、情報は限られていてその意図は、(中絶はできず)つながりのある支援先や養子縁組の情報を提供するのみ」だという。
そして、当時妊娠中だったエリザ監督は自らそのセンターで妊娠検査を受けたそうで、そこにいる女性たちと会話をし「セリフのいくつかは、彼女たちとの会話をそのまま使った」と、本作のリアリティあふれるやりとりの秘密を明かした。
「セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツ(SRHR:性と生殖に関する健康と権利)」という言葉をメディアで目にする機会は増えてきたものの、本作で描かれるオータムたちの旅路は、現代を生きる私たちの心に突き刺さるに違いない。
『17歳の瞳に映る世界』は7月16日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。