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アカデミー賞名誉賞受賞のスティーブ・マーティン&芸達者マーティン・ショート、“二人のマーティン”に迫る

スティーブ・マーティンとマーティン・ショート、“二人のマーティン”がタッグを組んで戻ってくる。そう聞けば、多くのコメディ映画ファンは大喜びすることだろう。この名コンビが復活の舞台に選んだのが、ドラマ「マーダーズ・イン・ビルディング」だ。

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「マーダーズ・イン・ビルディング」 (C)2021 20th Television
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スティーブ・マーティンとマーティン・ショート、“二人のマーティン”がタッグを組んで戻ってくる。そう聞けば、多くのコメディ映画ファンは大喜びすることだろう。この名コンビが復活の舞台に選んだのが、「Disney+(ディズニープラス)」の新コンテンツブランド「スター」にて10月27日(水)より日本最速で独占配信となるドラマ「マーダーズ・イン・ビルディング」だ。

伝説のコメディ映画『サボテン・ブラザース』で出会った二人は、35年来の親友でもある。以来、『花嫁のパパ』 『花嫁のパパ2』やTVショーで息の合った掛け合いを見せ、世界を笑いの渦に巻き込んできた。多くの名喜劇役者を輩出している米国のコメディ番組「サタデー・ナイト・ライブ」で活躍した二人(スティーブはホストとして多数出演)は、生放送で培った瞬発力と絶妙な間合い、空気を一瞬で変えるポジティブなエネルギーをドラマ「マーダーズ・イン・ビルディング」でも存分に発揮している。


コメディ界のレジェンド×ミレニアル世代の競演
謎が謎を呼ぶコメディ・ミステリー


演じるのは、NYはアッパー・ウエストサイドの高級アルコニア・アパートに暮らす元人気俳優のチャールズ(スティーブ)と、ブロードウェイの演出家オリバー(マーティン)。ポッドキャストで実録犯罪モノを聞くのが大好きな二人は、ある日、趣味が同じであることを知り仲間に。そこへ、同じ趣味の隣人メイベル(セレーナ・ゴメス)も加わり、3人はアパートで起きた殺人事件の謎解きに夢中になる。「ビルに住む全員が殺人犯かも!」と考えていた3人はやがて互いの秘密に気づき、「3人の中に犯人がいるかも」と考え始めるのだ。

二人のおとぼけぶりは、殺人事件が絡むクライム・サスペンスに絶妙なさじ加減で見事な緩急をつけ、ミステリー・コメディへと仕上げていく。ここに、若者らしい辛辣さと華やかさを添えるセレーナは、素晴らしいスパイスに。ドラマ出演は「ウェイバリー通りのウィザードたち」以来、約8年ぶりとなるミレニアル世代の彼女と二人の“伝説たち”が見せる異色の競演も見どころだ。

コメディ界のレジェンドが戻ってくるとなれば、エンタメ界も黙っては居られなかったことだろう。その証拠に、大御所ネイサン・レインや、本人役で登場するスティングなどが、ちょいちょい重要な役で顔を出す。彼らを巻き込み、回を重ねるごとに秘密がベールを脱ぎ始め、謎は深まり続けるのだから、次の展開が、そして事件の真相が気になって仕方が無い。これで面白くないはずがない、そんなドラマが日本でもいよいよ幕を開ける。


名コンビの演技から見えてくる笑い、
笑いから見えてくる人の心の機微


ユーモアは知性の表出だ。感動で人を涙させることはもちろん素晴らしいが、人々を笑顔にさせるコメディ俳優たちにも、特に欧米では大いなる敬意が払われている。その代表格とも言えるのが、スティーブ・マーティンとマーティン・ショートの二人だ。

どちらも超一流のコメディアンであることは言うまでも無いが、共演すると特徴の違いが見事なケミストリーを生む。スティーブは騒動に巻き込まれた男の悲喜こもごもを体全体で表現。佇まいのみで、観客を“思わず笑わせる”ことができるタイプの喜劇俳優だ。マーティンは、トークが軽妙でくるくると変わる豊かな表情で観る者を巻き込み、大笑いを誘うタイプ。その両者が絡み合えば、私たちにはなすすべもない。全方向から笑いの矢が飛んできて、気がつけば大爆笑しているのだ。

『花嫁のパパ』『花嫁のパパ2』では、二人の競演を堪能できる。『花嫁のパパ』で、スティーブが演じるのは、タイトル・ロールのジョージ。ローマに留学していた愛娘が、非の打ち所のない資産家の跡継ぎを婚約者として連れ帰ったことに激しく動揺しつつも、娘の幸せのために奔走する父を好演している。祝福したい気持ちと寂しい気持ち、婚約者に向けるライバル心など複雑な父親の心情を、可笑しくも切なく、そして温かく演じるあたりが、スティーブの真骨頂だ。結婚を思いとどまらせようとしながらも雇ったのが、マーティン・ショート演じるフランス帰りでゲイのブライダル・コーディネーター、フランクだ。父親の気持ちをよそに、結婚準備をどんどん進め、費用もじゃんじゃん上乗せしていく。そんな空気を読まないお気楽キャラが、マーティンのはまり役だ。続編となる『花嫁のパパ2』でのスティーブは、娘と妻の妊娠が発覚し、同時にパパとおじいちゃんになるという複雑な役柄を、とまどいと喜びの入り交じる演技で熱演。ブライダル・コーディネーターからベイビー・シャワー&インテリア・コーディネーターに転職したフランクも再登場しててんやわんやに。とまどうジョージを、フランクが必要以上に引っかき回しながら、楽しい騒動を展開してくれるのだ。

「マーダーズ・イン・ビルディング」でも、そんなコンビぶりは健在だ。探偵役で一世を風靡した元人気俳優チャールズ(スティーブ)と、失敗を繰り返す舞台演出家オリバー(マーティン)という役柄で出演。長年同じアパートに住んでいるにも関わらず、仲の良い隣人もおらず、華やかな過去を感じさせない地味な生活を送る内向的なチャールズと、失敗ばかりなのに人の迷惑も考えずやりたい放題のお調子者のオリバーは、まさに正反対。彼らが繰り広げる軽妙な会話劇は、まるでコントのようだ。だが滑稽さだけでなく、どちらもがキャラクターが抱える影のようなものを表現し、物語を単なるコメディでは終わらせない「味」を滲ませる。それが本作をより深く面白くしている理由でもあるのだ。二人のファンも、彼らを初めて知る人も、名コンビの演技から見えてくる笑い、笑いから見えてくる人の心の機微を、「マーダーズ・イン・ビルディング」でぜひ味わってみて欲しい。

Disney+ 公式サイト

(C) 2021 20th Television

<提供:ディズニープラス>

《牧口じゅん》

映画、だけではありません。 牧口じゅん

通信社勤務、映画祭事務局スタッフを経て、映画ライターに。映画専門サイト、女性誌男性誌などでコラムやインタビュー記事を執筆。旅、グルメなどカルチャー系取材多数。ドッグマッサージセラピストの資格を持ち、動物をこよなく愛する。趣味はクラシック音楽鑑賞。

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